アルビノ黒人少女狩りから守るイタリア人神父【動画】

実は、今年の2月の記事なんですが、他のニュースを優先させているうちに掲載する機会を失っておりました。

コンゴ 『アルビノ黒人の子ども狩り:みんな、私の骨を食べたがってる』

「みんな、私の骨を食べたがってる、みんな、私の骨を食べたがってる。」
5才のレティツィアちゃんが、そう言って泣き叫ぶ。
パオロ神父に投げかけられる叫びは、支離滅裂なうわ言のようにも聞こえるが、別に幻覚を起こしているわけではない。悪い夢にうなされているわけでも、子供心に云われのない恐怖が取り憑いたわけでもないのだ。
レティツィアちゃんは自分の言っていることを理解している。
『骨を食べる』…ダイレクトな、子供ならではの残酷な表現においても、それはまさに、そう言うことを意味していると分かっているのだ。
自分の目で見て理解した。自分のような少女が、赤道直下にあるこの世界の端っこで生き抜いてゆくためには、言い伝えやら迷信、魔術と闘っていかなければならないと言われてきたのだ。

レティツィアちゃんはアルビノだ。
コンゴ民主共和国北東部の北キヴ州に生まれた。ここはゲリラ戦や天災に見舞われ、近隣のルアンダやウガンダからは犯罪組織や略奪者らが入り込んでくるような地域だ。しかし、豊かな大地や水に恵まれ周囲からは羨望の的にもなっている。貧困に喘ぐ人々にとっては、鍬一本にわずかな土地があれば天国にいるように思えるだろう。

レティツィアちゃんの苦難は、アルピノとして生まれてきたことだ。
いや、こう言う世界に生まれてきてしまったことの方か。迷信を崇め奉り、偉大なる自然か悪魔が生まれ変わりの鍵なるものを握っていると信じ込んでいる世界。
アルビノは不吉である…しかし、その骨は…粉々に砕かれ、細かく砂のようにされ、魔法が施されたならば話は違う。
ここ3ヶ月の間に、レティツィアちゃんの従姉妹が誘拐された。この子もまたアルビノだった。もう永遠に戻ってはこない。少数ながら非常に意欲的なシンパが培ってきた因習によれば、アルビノの骨には何かしらの成分が含まれており、それを素に秘薬が作られると言うのだ。
世界的にアルビノが生まれる確率は2万人に1人と言われており、故に、希少価値が高くなっている。貴重と言ってもいい。レティツィアちゃんの従姉妹が数ヶ月前に行方不明になったわけである。他にもゴマ区に住んでいた16才のアルビノ少女が亡くなり、村の墓地に埋葬されていたのだが、遺体は盗まれ、骨が抜き取られているのだ。

レエィツィアちゃんは既に3度誘拐されかけている。男達が家に押し入ってきた際、レティツィアちゃんの母親が叫び声をあげ、近所の住人らが駆けつけ事なきを得たのだ。
このため、母娘はNyamilimaの村にあるパオロ神父の元へ保護を求めて身を寄せた。
レティツィアちゃんの母親は娘を守るために戦い、顔を腫らしていたと言う。
パオロ神父は聖フランチェスコ会『小さな兄弟会』に所属し、もう25年以上もアフリカで伝道活動をしている。

こうしてレティツィアちゃんはパオロ神父の元で暮らすこととなったのだが、しかし、ここも安住の住処とは言えなかった。
今年1月末に再び、誘拐事件が起きたのだ。この時もまた、レティツィアちゃんの母親が大声を上げて娘を守り、犯人らは逃げて行ったのだが、しかし、これではレティツィアちゃんが彼らに手に落ちるのも時間の問題だった。そのため、今度はゴマ区から150kmの位置にある孤児院へと移されることとなった。現在、ここで40名の(普通の)子供達と一緒に学校に通い、共に遊び、普通の生活をしているのだ。
電話インタビューに応じたパオロ神父は詳しいことを話したがらなかった。
「あの子がどこに居るのかは言えません。危険ですから。ただ私は、あの子をこの国の外へ養子に出せないかと思っているだけです。」
パオロ神父はYou Tubeに『La storia di Letizia(レティツィア物語)』なる映像を投稿した。
「アフリカの一部地域ではアルビノへの暴行事件があることは知っていましたけど、ナイジェリアやブルンジ等のことであっ。3ヶ月ぐらい前までは此処でそんな事は起きてなかったんですが。」

もし信用できないと思えば、パオロ神父は決して腹を割って話はしないと言う。
「いったい誰がこんなことをしているのか分かりませんから。」と。
この周辺の、ルワンダ人らの仕業でないことは確かだ。警察もこれと言った手がかりはなく暗中模索状態だ。
『Progetto incontro(出会いプロジェクト)』協会のボランティアとして働くヴィットリオ・ラヴァネージさんは
「おそらくウガンダ人なのでは。」と言う。ゴマ地区から戻ったばかりで、レエィツィアちゃんの件を良く知る一人だ。
北キヴ州はゲリラ戦区であり、パオロ神父が活動するNyamilimaは5年程前にコンゴ統制下へと戻ったばかりで、ゲリラ兵や敗戦兵の集団はいまだに土地の一部を巡って争いを繰り返しているのだ。
そして、レティツィアちゃんの『骨を喰いたい』者もいるのである。

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:La Stampa 2011年02月22日






その後、特に後追い記事など見かけないので
いまだ養子の手配もされていないのだとは思いますが…

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