サヴィアーノ愛読のマフィア逮捕:カモッラ(ナポリマフィア)

ロベルト・サヴィアーノと言えば、4年前に処女作のドキュメンタリー小説『死都ゴモラ』でカモッラ(ナポリマフィア)の内幕を暴き、今も警護付き生活を送っている筋金入りの反マフィア作家であります。
さて、先日、そのカモッラの若手ボスが逮捕されたのですが、隠れ家で読んでいたのが…そう、それだったんですねぇ。

カゼルタ 『カザレージの新顔ボス逮捕、隠れ家からサヴィアーノ著書』

カザル・ディ・プリンチペを仕切るカモッラ(ナポリマフィア)ことカザレージにとっては、新たな打撃となった。
ナポリのDDA(対マフィア管轄局)からの命令でカゼルタ警察が、カザレージ・ファミリーの組織員フランチェスコ・バルバート(左写真、31才)の逮捕を決行したのだ。
バルバートは、ニコラ・スキアボーネ(右下写真)が仕切るアヴェルサ市の代表を務めていた。
なお、ニコラ・スキアボーネとは、カザレージ史に残るボスの中のボス『サンドカン』ことフランチェスコ・スキアボーネ(終身刑で数年前に収監されている)の息子であり、親子でマフィア下部組織の一つを仕切っていた。
今回、バルバートはマフィア組織犯罪関与容疑で逮捕されているが、司法協力者である元マフィア組織員の供述などの警察捜査によれば、アヴェルサ市内で起きた多数の恐喝事件の主犯と見られている。

小説『死都ゴモラ』− 隠れ家でバルバート容疑者はコンピューターと本に囲まれて生活していた。
最近、購入された書籍類の中にはロベルト・サヴィアーノの『死都ゴモラ』や、『Il Mattino』紙の記者で現在は警護生活を送っているロザリア・カパッキオーネの『L’Oro della camorra(カモッラの黄金)』等が含まれていたことが、警察の捜査で明らかにされている。
警察によって隠れ家が包囲された際、バルバートは逃亡する様子もなく、数ヶ月前のニコラ・スキアボーネと同様に大人しく逮捕されている。

通称『刑事(デカ)』− 通称『刑事(デカ)』ことフランチェスコ・バルバートは、ニコラ・スキアボーネやその他の主要メンバーが逮捕された後はカザレージ組織の代表を務めており、カゼルタ県カステル・ヴォルトゥルノ市内にある海辺近くの知人宅(前科なし)にかくまわれていた。
ニコラ・スキアボーネ逮捕後、今年の6月15日より行方をくらませていた。ニコラ・スキアボーネが逮捕されたのは、マフィア株組織員3名フランチェスコ・ブオンアンノ、モデスティーノ・ミヌートロ、ジョヴァバッティスタ・パパの殺害命令を出した容疑で、同3名は組織の規律を破ったためヴィッラ・ディ・ブリアーノ市の平原で殺害されている。

逮捕を受けて − ロベルト・マローニ内務大臣が今回の逮捕を受け、次のように話し、警察を称賛した。
「カザレージ・ファミリーのボスであるニコラ・スキアボーネ逮捕後、その代行を務めていたバルバートが逮捕されたことは、国家より過去に例を見ない攻撃を被っている組織中核にとって新たな大打撃となった。今回の逮捕は、犯罪組織との戦いにおいて国家が新たな成果に達したと言うことである。」
また、アンジェリーノ・アルファーノ法務大臣もそれを認め、次のように話している。
「警察および検察の仕事ぶりに、非常に満足している。地域に安全を保証し、政府および国家に対する市民の信頼を深めるものである。今一度、犯罪への勝利を示しているのだ。」

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事: Corriere della Sera 2010年10月13日


敵を知るには、まず味方から…
ってことなんでしょうかね。

読書の秋クリックPrego

ブログランキング・にほんブログ村へ人気ブログランキング 海外ニュース ブログランキングへ

イタたわニュース関連記事
マフィア作家『汚辱製造マシン』を語る:ロベルト・サヴィアーノ
マフィア作家が殺された:ロベルト・サヴィアーノ
作家がマフィアと戦う方法【前編】:ロベルト・サヴィアーノ
殺人映像、その後:死都ゴモラのロベルト・サヴィアーノが語る


Pocket

No comments yet.

コメントを残す

スパム防止の為、計算に答えて下さい * Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.

Top