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イタリア若者、超節約術

2010年 8月 26日 · 2 Comments users

イタリアでは最近、学校にも行かず、仕事もさがしていない15〜29歳の若者が、90万8000人いると言う調査結果が出ております。
つまり、社会的には若者6人に1人は見えない存在になっているのだと。
そんな中、社会現象にさえなっているのが
『bamboccione(バンボッチョーネ:それなりの年齢になっても親元を離れず自活しない子供達のこと。なかには親に養われ続けている者もいる)』。
でも、皆が皆…と言うわけではありませんぞ。
健気に節約し、頑張っている若者もいるのですよ。

ミラノ 『1日14ユーロ、実家暮らしに節約ヴァカンス』

携帯メッセージの送信回数を減らすため、フェイスブックにグループを作った。夏のヴァカンスはキャンプ。
「それで、晩ご飯はサグラ(イタリアの各種地方祭り)に行くんです。」
大学の講義はA4用紙に取り、市販のノートを使うのはやめた。実家で両親と暮らしている。レシート類を取っておき、無駄な買い物がないかを調べる。節約家のアルバイト学生、心理学者志望のデニス・トリヴェッラトさん(左上写真)は成り行きに任せて生きている。
28才で、『必要を抑え、消費をコントロールできるかどうか』と言う実験をしているのだ。多少の犠牲はあったものの、非常に満足した結果となっている。
「自分の買い物が家族の負担にならないように注意しましたね。」
そして頼むから「僕のことを『bamboccione(バンボッチョーネ)』とは呼ばないでください。」とも。

現在、『ブーメラン・ジェネレーション』と呼ばれる、将来の決断を先送りにし、大学卒業後は実家に戻る20代の若者達。
だが、子供と大人の間で宙ぶらりんになっている若者達の中にも、『分別のある』少数派がいる。己を甘やかさない若者達のグループがあるのだ。
自分の状況に罪悪感を感じ、自室への出入りは忍び足、両親からは『見えない借家人』であろうと努めている。あらゆることに対し、がっちりと節約しながら、こうして生きているのだ。言うならば、ケチでそうしているのではなく、家族を尊重すべく義務として行っている。
ミラノに住むデニスさんの状況は次の通りだ。
ホテル専門学校を卒業し高収入のバーマンとして働けたが、新たな賭けに踏み切り、再び大学へと戻った。人生にかかる経費のやりくりを学びながらだ。
「大学の学費も納め、1年間に5千ユーロ(約54万円)でやり繰りできます。」
1日13.6ユーロ(約1,500円)と言うわけ。

実家暮らしは必要からだ。
「高校卒業試験の後、すぐに大学で哲学を専攻し卒業しました。でも、自分が進みたい道はこれじゃないって思って、もう一度入学し直したんです。今は心理学を専攻しています。そのための支払いを捻出していますが、誇らしい気分ですよ。」
捻出するとは、どうやって?
デニスさんはポケットの中から収支表を見せてくれた。
「両親は二人とも職人として働いているんですが、必要経費を出してもらってます。列車の定期券(コルマーノ/ミラノ間で約15km)と昼食代。夕食は家で両親と一緒に取っています。」
それ以外、つまり大学の学費はアルバイトで賄っている。
「ビラ配りに、夜はウエイターのアルバイト。それから大学での手伝い作業なんかを。例えば、今は資料整理をやってますが、時給は9ユーロ(約960円)ですね。」

あらゆる支出について、ほとんどマニアックと言えるほどの注意を払っているのだ。
「そうしないと、あっと言う間に予算が狂いますから。」
財布に優しい工夫が色々と凝らされている。まず、大学での教科書は古本しか使わない。そして、ノートを取る際には、
「スーパーの特売で買った30本1ユーロ(約107円)の鉛筆と500枚入りのA4用紙を使っています。」と。
昼食は学食で食べるか、やはりスーパーを利用する。
「ハムサンド2個で3ユーロ(約320円)。喫茶店なんて夢ですね。」
コーヒーは自動販売機で20セント(約20円)だが、喫茶店だと80セント(約85円)はする。
ここまでが日中の出費だ。しかし、その後の余暇やナイトタイムでも節約リストは延々と続く。
「車を出すのは4〜5人いる時だけ。小洒落た店だとカクテル1杯8ユーロ(約850円)もするんで行きません。」
ビールを買って、良く冷やして、友達と一緒に外で飲んだ方が良いと。
夏のヴァカンスもこんな感じだ。
「彼女と二人でトスカーナのカスティリオーネ・デッラ・ペスカーイア市に行って、98年製のテントを張ってキャンプしました。1ヶ月に10ユーロ(約千円)ずつよけておいて、きれいなマットレスを買ってね。夕食はサグラ巡りをして歩きました。パスタを一皿、メインディッシュを一皿頼んで、二人でシェアして食べていました。12日間で全部で450ユーロ(約4万8千円)でしたよ。」

好奇心の赴くままに節約青年デニスさんに質問すると、ニコニコしながら答えてくれた。
洋服はどうしてるんですか?
「バーゲンです。例えば、今、僕が着ているTシャツは4.9ユーロ(約520円)でした。」
携帯電話は?
「最高1ヶ月に10ユーロです。それ以外はネットで済ませてます。」
パソコンは?
「7年前のを使ってます。テクノロジーにプレッシャーは感じてないんで。」
映画やCDなんかは?
「図書館でDVDやCDを借りられますから。」
車は?
「中古の中古を。」
それからデニスさんは、こんなことも明かしてくれた。
「何か買わなければならない時、それが何時間の労働に匹敵するのかなって考えますね。」
しかし、すべてがすべて単純にはいかないだろう。
「実家で暮らしていると言うのを、時々、重荷に感じるんですよ。でも、他に手段がないんで。」
バランスの取り方を見つけたと言うわけだ。デニスさんは経費も含む試練を乗り越えつつ、こう言った。
「『bamboccione(バンボッチョーネ)』についての話を聞くと、僕、キレちゃうんですよ。」

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Corriere della Sera 2009年8月25日

イタリアでは14〜15才になると、スクーターに乗ってつるむのが一般的みたいなんですよ。
家庭の事情で買ってもらえなくて仲間はずれになった…なんて話もあるんですが。
けっこう親は大変でしょうねぇ。


ちなみに管理人、昨日はCOOPの特売で
1本55セント(約58円)の660mlビールを
24本買って、超ご機嫌であります!
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カテゴリー: イタたわニュース · 社会・生活


2 responses so far ↓

  • 1 履歴書の添え状 // 8月 26, 2010 at 11:18 AM

    いつも楽しく観ております。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。

  • 2 chirico // 8月 27, 2010 at 9:22 AM

    履歴書の添え状さま、コメントをありがとうございます。

    え〜と、ぜひまた、いらしてください。お待ちしております。

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