給食費滞納でパンと水だけの生徒に…

3月末頃、イタリア北部ヴィチェンツァの町で、
『給食費滞納の生徒には水とパンしか与えない』と言う措置が取られ、けっこう世間の非難を浴びていました。
そして今度は、そのすぐお隣の町でも、市長が同じ『警告』を発していたんですよ。
そしたら、正義のヒーローが現れて…
なかなか、スッキリ解決しないんです。

 

 

 

アドロ 『貧しい生徒の給食費は私が払う』

《私は賛成しかねます。私の父は小作農として働き、金銭には恵まれませんでしたが、人としての尊厳と言う永久なる財産を持っていました。些少なことではありますが、同郷人らの意識覚醒のためにも、行動を起こすことにいたしました。》
インフォメーション産業で自営業をなす人物が、給食費滞納のため給食の配膳を受けられないことになっていた生徒らの『尊厳』を回復させようとしている。
管理局に匿名で1万ユーロ(約130万円 ※給食費を滞納している24家族分)の小切手を切り、年内までは滞納生徒らが給食の配膳を受けられるように取り計らったのだ。
しかし同行為に対し全市民が賛同しているわけではなく、『規則擁護派』と『給食費の負担回避派』とを分断させる結果となってしまった。
昨日午前、パダーニア通りにある校門前で、オスカー・ランチーニ市長支持派らによる抗議集会が行われた。
同市長は北部同盟党所属であり、イースター休暇前に、滞納生徒らには給食の配膳をしないと警告を発していた。
なお、イタリア最大の労働組合『Cgil』が、給食費滞納生徒の父母らの援護に回っている。

一つの町が二つに分かれ…。
学校前に掲げられたスローガンに議論の余地はない。
『ロンバルディア州のはみだし生徒の背後で食べるのは、もうイヤ』
今朝、父母200名らによる『給食費の正規納入』嘆願書が市行政に提出され、実のところ、緊張感は高まってきている。
「市長の元に届けられた書面にもかいてましたけど、みんな経済的な困難は感じてるし、みんな犠牲を払ってきてるんです。私達は福祉事業を行ってるわけじゃなくて、私達だってきちんきちんと納めてゆくのに大変な思いをしてるんです。給食費を納めるのは義務なんですから。」
そして、ブレーシャ市の『Cgil』労働組合からの回答は次の通り。
「市長および北部同盟党が火に油を注いだため、高まりつつあった緊張を解きほぐしてくれたアドロ市民には、全くもって感謝しております。
しかしながら救援や慈善行為が、この手の問題を解決しないのは明らかなことです。なんらかの対策が模索されるべきであり、特に滞納していた生徒らの背後で、持たざる者に対する攻撃が生まれないようにしなければならないのです。」
また、ランチーニ市長の方では反対派を前にして一歩も譲らず、むしろ新たに自説を掘り下げている。
「厳しい方針を取ったのは、滞納分を支払わせるための方策だった。9月までは今回の寄付でまかなうことができるが、その後のことはどうするつもりなのか?給食配膳はサービスの一環であり、義務ではないのだ。何らかの取り決めがなければ、9月にはまたゼロから始めなければならない。」

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Corriere della Sera 2010年4月13日

 

 

 

実際に、この『滞納生徒にはパンと水だけ』って、メニューのギャップを目の当たりにすると、けっこうキツいですよ。
普通の生徒達が『ミートソーススパゲッティ』やら『カボチャのリゾット』なんかを食べてるのに対し、滞納生徒の方は手の平サイズのコッペパン一個と水だけなんですよ。

話は変わりますが、Twitter の方でもイタリア紙の見出しを、
日本語訳&たまに解説付きでつぶやいてます。
イタリア速報ニュース&イタリア語に興味のある方は、どうぞ、のぞいてみて下さい。

 

 

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2 Responses to 給食費滞納でパンと水だけの生徒に…

  1. 松-F 2010年4月19日 at 9:31 AM #

    日本でも同様の問題があるのですが、未だ行動は起きてません。
    事なかれ主義で、正直者がバカを見る日本よりか積極的に議論が行われている事の方が正常に感じます。

  2. chirico 2010年4月20日 at 7:35 AM #

    松-Fさま、コメントをありがとうございます。

    イタリアの方で事態がここまできているのは、国民性の違いなのか…それとも、予算に余裕がないせいなのか…
    両方かなぁ。

    そしてイタリアって、積極的に白熱して議論に議論を重ねて、結局、なにも決まらないとか、なにも変わらないってのも良くあって…
    けっこう油断できないんですよ。

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