老人1人受け入れて手当をもらおう

日本では『子ども手当』の支給が決定したようですが、
イタリアのミラノでは『高齢者手当』なんてものを普及させようとしております。
これ、単純に高齢者のいる家庭に支給される…なんて話じゃないんです。
さすがイタリア、もっとスゴいですよ、発想が。

 

 

 

ミラノ 『高齢者の受け入れ縁組みシステムで長寿化』

『高齢者の受け入れ縁組みシステムは寿命を延ばす』
ポスターやパンフレット、ラジオ・テレビCMなど、呼びかけキャンペーンが、数週間後には広まることとなるだろう。
老人ひとりと縁組みし、受け入れてはどうか…と、ミラノ市行政が呼びかけている。こう言った方が分かりやすいだろうか。高齢者を保護することを受け入れ、別居して世話をする…。
その代わり、各受け入れ家庭には毎月200ユーロ(約2万5千円)平均の手当が支給されるのだ。
システムはいたって単純。
ソーシャルワーカーが各要望を割り出して、行政機関が各家庭からの質問に応じてゆく。そして、選考段階に入ると面接、心理テスト、最初の試験期間と進み、最終段階が『縁組み受け入れ』で、受け入れ家庭は受け入れる『老人』と対面することとなる。
すべての世話をする必要はないが、継続的に、日常的に行っていかなければならない。『受け入れ家庭』は共に昼食を取ったり、特に娯楽・余暇での世話があげられる。髪を切りに連れて行くとか、映画やお芝居のお付き合い等々。
「老人は警戒心が強いものなので、いつもいつも上手くゆくわけではありません。」と、担当者らは目を光らせている。

もう10年も前からミラノでは、受け入れ縁組みが行われてきた。
実験的にひそかに始まり、何年もの間、人知れず埋もれてきたのだ。
現在は、町全体で80才以上30名弱の老人が同システムのもとで生活している。
そして今、その数をもっと増やしてゆこうと言うわけだ。
なぜならばミラノ市行政にとって、この受け入れ縁組みシステムは、大金を賭けている故に勝たねばならない試合のようなものなのだから。
ミラノ行政で社会政策を担当しているマリオリーナ・モイオーリ評議員(写真右側)は、ミラノ市長レティツィア・モラッティ氏の忠実な部下であり、同システムについては市長とも話し合ってきた。
「戸籍部門のデータから、ある一つ傾向がはっきりと読み取れるんですが、施設等に収容されず、自宅で生活し続ける老人の方が寿命が長いんですよ。」
この受け入れ縁組みキャンペーンは、経済的な波及効果を望めなくもない。
この不況下で市行政にとっては、老人ホームへ収容するための助成金を捻出したり、社旗福祉システム自体を増強させたりするよりは、受け入れ家庭にボーナスを支給する方が断然安く済むのである。
ミラノとはボランティア活動の町であり、長寿の町なのだ。
こうしたアイデアが生まれるのも自然の成り行きであり、二つの要素をかけ合わせた結果だ。
だいたい数字が全てを物語っているだろう。
ミラノ在住者の24%が65才以上と、応酬の平均値などではなくイタリアの平均を上回っているのだ。

「3人に1人は独居生活をしています。」と強調するのは、ミラノ総合病院で老人医療科の医局長を務めるカルロ・ベルガーニ氏。
「受け入れ縁組みシステムですか?良いアイデアですよ。周囲の人間から優しくされるのは、高齢者にとって住み心地良いものでしょう。別居状態で誰かと家族のような関係を築けたら、良い刺激になりますよね。」と言いつつも、それだけでは足りないと言う。
「根本的な政策が必要ですよね。ただの救援策だけじゃなくて。ミラノも例外ではありませんが、各市町村での高齢化支援はいまだ整っていないのですから。」
老人の町ではあるが、老人のための町ではないのだ。
カルラ・ロマニョーニさん(102才:写真左側)は、ボネッティ一家と受け入れ縁組みをしている。
「まったく、貴重な経験ですよ。」
カルラさんの世話をしているマリアさん(写真中央)は、大変なことばかりではないと言う。
「カルラさんと一緒に楽しんでますよ。一緒にスカラ座までバレエを観に行ったりしてね。数ヶ月前までは、映画館にだって一緒に通ってたんですよ。もちろん、料理も作ってあげてます。いつもミラノ風リゾットをリクエストされますね。特に良くしていることは、お喋りね。たまたま耳にしたり目にしたこととかを話し合うんですよ。」
友達関係ってところですか?
「それ以上。親戚のような…あっ、お祖母ちゃんって感じかしら。」
すでに受け入れ縁組みをしている80才以上30名弱の皆さんが、今回のミラノ市キャンペーンを応援してゆくこととなる。満面の笑顔でもってだ。
モイオーリ評議員に今、宣伝しておきたいことを訊ねると、
「単純なことですね。」と言いながら、こんな答えが返ってきた。
「ご老人の世話をして、幸せにしてあげよう。」

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Corriere della Sera 2010年4月7日

 

 

 

イタリアでは、東南アジア系や東欧系などの外国人女性が高齢者のヘルパーとして働くのが一般的で、街中を寄り添って2人で歩いている姿を良く見かけるんですよ。
先日、COOPである商品を見ようとしたら、高齢のご婦人が同じ商品をあちこちひっくり返して延々と見続けていて、しばらく後ろで待ってたんですが、ふと、
「おそらく他のお客さん達は、私がこのおばあさんのヘルパーだと思うだろうな…」と思ってしまいました。

あっ、それとTwitterでは、管理人の『イタリア日常たわいのない話』やら、伊新聞の見出しやら、つぶやいてますんで、よろしかったら、どうぞ。

 

 

突っ込みどころ満載だけど、
財源って面だけ見るなら『子ども手当』より、
なんだかしっかりしてるんじゃないか…と
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2 Responses to 老人1人受け入れて手当をもらおう

  1. TOLOS 2010年4月10日 at 6:27 AM #

    お久しぶりです。
    ご無沙汰しておりました。
    帰国しましたが初めての街への転勤だったもので生活基盤構築(家、家財道具)が忙しくブログをゆっくり見る時間がありませんでした。
    Chiricoさんも引越されたんですね。
    引越しって新たな人間関係の構築で気を使い、疲労が溜ります。
    私見ですが 人間って人からエネルギーをもらうってあるじゃないですか、家庭にいると若い人、子供などと接し気づかぬままエネルギーを共有しているのではないかと感じます。

  2. chirico 2010年4月10日 at 7:02 PM #

    おぉぉぉー、TOLOSさん、お久しぶりです。
    超長距離転勤、ならびに、お引っ越し、お疲れさまです。

    私の方は同じアパート内だったもんですから、
    「新たな人間関係の構築」がない分、楽でした。
    あ…強いて言うと、旧大家さんと新大家さんが実は「軽〜く」反目し合ってるってことが分かったぐらいでして。

    人間が『エネルギーをやり取り』してるってのは感じます。
    そして、ポジティブに機能するかどうかは、『人間関係の構築』の如何によりますよね。
    以前、「あぁ〜、ちょっと引きこもりたいなな〜」って感じ始めた時は、いつも、人からエネルギーを奪われている…って気分になってましたから。

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