パゾリーニ、謎の未完文書が発見

イタリアの映画監督ピエル・パオロ・パゾリーニと言えば、日本で有名なのは

『アポロンの地獄』
『テオレマ』
『王女メディア』

あたりでしょうか。
そのパゾリーニ監督、実は30年以上前に謎の死を遂げており、マフィアなどによる暗殺も噂されていたんですが…。
ついに謎が解けるや否や。

 

 

 

ミラノ 『パゾリーニの未完文書、半国有石油・ガス会社についての謎』

与党Pdl(自由の人民党)の上院議員で、蔵書家としても名高いマルチェッロ・デッルートリ氏が、とある発見について公表した。
その、とある発見とは、35年前になぞの死を遂げた映画監督で詩人、小説家のピエル・パオロ・パゾリーニ(写真)によるタイプ原稿なのだ。
(デッルートリ議員は同監督について、イタリアの半国有石油・ガス会社『Eni』とって怪しい存在と評している)
これまで同原稿は紛失されたものとされてきたのだが、詳しい内容はミラノでの21世紀古書展にて明かされることとなっており、パゾリーニによる未完小説『石油』の一部をなすものと見られている。
デッルートリ上院議員は同原稿について、次のように話している。
「読みましたが、内容についてはまだ何も言えません。Eni石油・ガス会社にとっては不穏な内容ですね。同社の問題点や、エウジェニオ・チェフィス元社長、エンリコ・マッティ元会長について触れられており、我国およびマッティ元会長の史実に関連しています。」

デッルートリ上院議員は内容については触れたがらないものの、同原稿にまつわる『謎』については躊躇なくこう述べた。
「おそらく…」と前置きしながら、
「パゾリーニ監督のオフィスから盗まれたんでしょうね。」と。
この21世紀古書展はミラノのペルマネンテ宮で、3月12〜14日に開催予定。
パゾリーニ監督の回顧コーナーとして未発表写真や初期作品すべてが展示され、そこに問題のタイプ原稿も並ぶこととなっている。
また、デッルートリ上院議員が唯一予告した内容によれば、恒例として、この謎の原稿のそばには、国内外の蔵書家にとってのサプライズが用意されているとのこと。
同展に展示される珍品は次の通り。
ボッカチオ作デカメロン『1527年版』の希少本。1622年に出版された『ドン・キホーテ』伊語の初版本。1730年のトルコ語文法書で、イスタンブールにてラテン語で印刷された初期刊行本の見本一号を成す逸品など。

(日本語翻訳:La Chirico / 伊語記事:Corriere della Sera 2010年3月2日

 

 

 

当ブログの読者の皆さんならば、マルチェッロ・デッルートリ上院議員と聞けばピンとくるかと思いますが。
そう、1990年代初頭の『マフィアと国家の密約』を取り持った疑いが浮上しているあの人であります。
パゾリーニの未完小説『石油』も、完成していたらイタリア国家にとってはけっこうな打撃になっていた…と言う記事を見かけた記憶があるんですが…。
なにか裏がありそうな組合せですね…。

 

 

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2 Responses to パゾリーニ、謎の未完文書が発見

  1. TOLOS 2010年3月4日 at 5:17 PM #

    Chiricoさま
    イタリア近代史の謎解きはぞくぞくしますよね。
    それも ここに住んでならではこそだと思います。
    私、まもなく日本に帰ることになりました。
    今後も記事を楽しみにしています

  2. chirico 2010年3月5日 at 8:17 AM #

    TOLOSさん、最近は日本でも近代史の謎がけっこう解けてるみたいですから(沖縄返還の際の日米の密約とか)、これからは日本に住んでこその『ぞくぞく』さがありますね。
    (日本とイタリアの違いは、本当に謎解きがされるまで、謎があることさえ表沙汰になりにくい点でしょうか…)

    こちらこそ、日本からのコメント、楽しみにしていますね。

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