ハイチ救援、伊米に外交トラブル発生

昨年4月にイタリアのアブルッツォ州で起きた地震。
記憶に残ってる方もいるかと思いますが、実は、その地震発生を予想していた地元の専門家がおりまして、しかしながら、地震が起きる前には、
「デマを流して市民に動揺を与えた!」と告訴までされていたんですよ。
今回は、その告訴した方の人が、ハイチで米政府をえらい怒らせてしまい、辞任するかどうかの瀬戸際に立たされております。

 

 

イタリア『米大使がベルトラーゾ局長のクビを差し出せ、伊政務次官に電話』

「ベルトラーゾ局長の件ですか?もう全て終ったことですよ。」
ストラスバーグにて午後1時、フランコ・フラッティーニ外務大臣は随行したイタリア人出席者らと共に欧州議会会合の席に着こうとしていた。
ことが終ってないのは、フラッティーニ大臣も承知の上。
イタリア市民保護局のグイド・ベルトラーゾ局長(写真左側)が、ハイチ救援活動においてアメリカ側を非難したことで炸裂した外交危機は、今まさに問題視されているのだ。
なぜならば、午前1時現在、アメリカ側の請求に対しイタリア政府は明確な解答を出していないのだから。
25日午後、デヴィッド・ソーン米大使からジャンニ・レッタ伊政務次官へ電話が入り、イタリア市民保護局のグイド・ベルトラーゾ局長の罷免が求められた。理由はオバマ政権に支障を与えたため。
アメリカ政府側は、ベルルスコーニ伊首相がハイチ救援活動での混乱状態についてベルトラーゾ局長の批判意見に同意していたことも察知していたのだ。イタリア政府の擁護派ともどもレッタ政務次官は、この手の批判・挑戦行為がオバマ政権に対し徹底的に壊滅的な力を持った攻撃になるとは思ってもいなかった。
25日午前、フラッティーニ外務大臣が米国務長官のもとへ赴き、直接の謝罪をしても不十分だと言うことが分かっていた者達も僅かにはいたのだ。
また25日午後にベルトラーゾ局長は、
「私が気に入らなかったのはアメリカじゃなくて、国連の方です。」と自説を繰返し主張したことで、今度は国連とのトラブルに直面し、自身の立場をより危ういものにしてしまった。

アメリカ大使館が昨日午前、ホワイトハウス側が満足していないこと、クリントン国務長官本人より本日中に話があり、「国務長官の言葉はイタリア国民全体に向けられるであろう」ことなどを伝えてきた。
ベルトラーゾ局長の辞任は可能性の一つに過ぎなかった。しかし、フラッティーニ外務大臣はストラスバーグより伊官邸へ連絡を取り、それからソーン米大使と直接話し合い、ソーン米大使はレッタ政務次官と再び話すこととなる。
政府の消息筋によれば、ベルトラーゾ局長は昨日午後にはすぐにも辞任する構えでいたと言う。
ベルルスコーニ首相は電話では怒りをもらすものの、政府の人員交代など望んではおらず、また、イタリアにおける緊急事態がまったく解決されていない現況で政務次官の専門的な能力を手放したくもないのだ。
しかし、イタリア外務省では別の見解を持っている。つまり、ここでアメリカ側の要求を呑み、ベルトラーゾ局長のクビを差し出すと言うことは、イタリア側が服属の意を示すことになるのではないかと。

ヒラリー・クリントン国務長官が「批判され傷ついた」とコメントしたのがワシントンから伝えられる中、ベルルスコーニ首相の公式声明において初めて、政務次官の対応がもみ消されているわけだ。
イタリア外務省の消息筋によれば、
「現段階で今回の一件は終了したものと思っている。少なくとも、ホワイトハウスでは同盟国との間に深刻な問題を起こしたくないだろう。政務次官も前言を撤回しているわけだし。」と話されているらしい。
そして、これに平行して、ジャンニ・レッタ政府次官は国際連合とのトラブルにも追われている。
イタリア大使館からは2日前より、パン・ギムン国連事務総長の事務局よりベルトラーゾ局長が発した批判に対し抗議が出されていることが伝えらている。パン・ギムン事務総長もまた、レッタ政務次官がきちんと前言を撤回することを心待ちにしているのだ。ベルルスコーニ首相の声明が出された途端、国連本部ビルではイタリア外交官らが事務総長のオフィスで過ごしているのである。
国連のスポークスマンからは、国連では今回の件は終了したものと発表された。
「ベルルスコーニ首相もハイチ救援活動における立場を明確に」示しているし、国連サイドとしては「グイド・ベルトラーゾ局長の発言に対しコメントする必要はないと思われる」と。

すべては終ったことなのか?考えうる限りではそうなのだろう。
今回の件では、2つの結果が出されたことになる。1つは市民保護局に対する政務次官の権力の低下。
そして、もう1つはベルルスコーニ政権とオバマ政権の関係に、壊滅的なつまずきが生じてしまったこと。
関係と言っても、昨年12月にベルルスコーニ首相がアフガニスタンに兵士千名を派遣したことで良好に向かったばかりのものなのだが。
アフガニスタンと言えば、『オバマ大統領の戦い』である。問題はハイチもまた『オバマ大統領の戦い』であると言うことだ。
いや、こちらの方は人命を救い、一国の再建を図ろうと言う善き戦いなのだが。
(2010年1月27日 La Repubblica)

 

 

 

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24日のお昼過ぎ、イタリア国営放送の某番組でハイチからの中継をしてまして、その番組内で現地にいたベルトラーゾ局長がもらした発言が今回の外交トラブルを引き起こしたんですが。
まぁ、現場の偽らざる本音ってやつですかねぇ。
ざっとこんな感じです。

「膨大な数の組織が救援活動に取り組んでおり、やらなければならないことは山ほどあります。しかし、状況は悲惨なもので、本来でしたら全てにおいてもっと上手く切り回すことができるはずです。」

「このような状況下でもっと有用に動けることを、世界は証明できたはずなんです。今のところ、機能していませんが。」

「アメリカ軍が救援活動に参加することは必然、必須なことでした。たとえ1万5千名の兵士らが最良の方法で活用されなくてもね。医療船や航空母艦と、ハイチ現地やそこで活動している人道援助団体の間に緊密な関係もありません。それぞれが、それぞれの役割をこなしているのですが、勝手なやり方でね。」

「アメリカ側は軍事措置と、緊急時のそれを混同している向きがあります。派遣されている支援が分散しないためには、調整力が不足してますね。称賛に値するような驚くべき努力がなされているのに、リーダーシップが存在しないんです。オバマ大統領などの、緊急下を切り回せるような人間が必要です。」

「被災地に着くや、すぐに自分達が所属している団体を宣伝し、TVカメラの前で格好つける輩(やから)が良くいるものです。必要とされている救援活動を始める代わりにね。」

 

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