アジアで成功したイタリア人

暗い記事が多い昨今、日本がらみのイタリア人記事でなかなか「ええ〜話」が出てきました。
あっ、アジアで成功したイタリア人って言ったって、ジローラモさんのことじゃないですよ。

 

 

東京 『伊コック、フィリピンのゴミの町の子供達を救う』

「金持ちになることも、成功することも、他人のために何かするって言う喜びに比べたら無意味ですね。」
クリスマスのおとぎ話にでも出てきそうなセリフだが、そうではない。
不幸な人々のかたわらに寄り添う経験を語るのはジョルジョ・マテーラさん(写真左端)、イタリア南東部モノーポリ市からアジアへと渡り、成功したイタリア人実業家である。ジョルジョさんは20年前に、まず日本へ、それからフィリピンへ赴いたと言う。
その粘り強さと賢明さによりアジアでは幸運に恵まれ、現在、ピアディーナ店をマニラに7軒、東京に1軒、そしてケータリング会社『Passion Food K.K.』のオーナーでもある。

「日本に来たのは、とても若い時分でした。日本語も話せなくて最初は大変でしたよ。でも、食べ物を扱う仕事をしているうちに、言葉よりももっと深いレベルで人とコミュニケーションができるんだってことに気がついたんです。だからこそ、この仕事に本当に情熱を注ぐようになって、会社も“Passion(情熱)”って名付けたんですよ。」

事業に成功し、ジョルジョさんはその興味と熱意を別の方向へも向けてゆく。仕事の規模を拡張すると共に、マニラのスモーキー・マウンテンに住む貧しい子供達への支援を始めたのだ。
スモーキー・マウンテンはマニラ市北部に位置するスラム街であり、ゴミの投棄場とされ、そこで人々はゴミにまみれて生活している。
7年ほど前、ジョルジョさんは数名のボランティアと共にそこに学校を設立した。現在では、150名以上の子供達が通っている。
「ある朝、ある新聞記事を読んで私の人生は一変しました。その記事では、生まれながらに心臓に奇形がある女の子のために、その両親が支援を求めていたんです。その子を助けるには一連の手術を受けさせなければならないんですが、両親は貧しく、費用を捻出できなかった。数日の間、私は考え続け、そしてこう思ったんです。“私がこの子を助けよう”ってね。」

ジョルジョさんは、その女の子が入院している見すぼらしい病院を訪ねた。
薬を買い与え、医師らと共に手術の計画を練り、すべては順調に進んでいたが、ハッピーエンドは訪れなかった。手術の前日に女の子が亡くなったのだ。
「医師らから家に連絡を受けた時、行動するのが遅すぎたんだって思いました。その女の子のことだけじゃない、私自身にとってもです。もっと早くに他人のために何かをやり始めるべきだったんです。」
ジョルジョさんはスモーキー・マウンテンについて調べてゆくうちに、この町の厳しい現実を知ることとなる。
「家族全員がアルコール中毒と言う家庭もあったし、シンナーを吸う子供達…。それで私は学校を作ろうって思いました。
ここの人々にとって一番必要なものは、自分自身や他人を尊重できるよう、それから、自分の子供に対する責任を理解できるようになるための教育ですから。金はその次の話ですよ。
ここに立ち込めている空気を説明するのは難しいです。人々は全てから見放されたんだと感じ、腹を立てています。
私達が彼らのためにできる一番の贈り物は、彼らのために時間を費やしてあげることなんです。」

ジョルジョさんは個人的にこの学校の仕事を続けてきた。同校は万人に門戸を開き、ある家族によって運営されている。教師陣は給料をもらって雇われている者から、ボランティアの先生もいる。いまだに机や椅子はなく、生徒達は地べたに座って授業を受けているのだが、去年は学校初のコンピューターが3台届いた。
ジョルジョさんは仕事で東京とマニラを行ったり来たりの生活をしており、学校の方へも長女リアーナさん(14才)や長男セバスティアーノ君(10才)と共にできるだけ訪れている。
これらの活動はジョルジョさんのレストランの顧客にも知れ渡り、親しくしている日本人8名がすでに学校見学のためにマニラを訪れ、それ以外にも見学を予定している者がいると言う。
「私の経験がひとつの例となって、お役に立てられたらと思っています。他人のために何かしたいと思いつつも、勇気がなくてできないでいる方々のためにね。最初の一歩と言うのは、なかなか難しいものですから。
私達の次の目標は、もっとたくさんの生徒を収容できるよう学校を増築することです。この子達のように何も持っていない者にとっては、毎日がクリスマスであるべきですからね。」
(2010年1月5日 Il Messaggero)

まったく関係のない話なんですが、ヒデ&ロザンナってご夫婦の歌手がいましたよね。(年がばれるな…)
そのロザンナさんはイタリア人なんですけど、イタリア本国の方ではまったく無名なんですよ。
それでも数年前に、『日本で有名になったイタリア人』ってことでイタリアのTVが取り上げたことがあると、私が日本語を教えてた生徒の一人(イタリア人です)から聞きましたが。
それで、その生徒が日本を旅行した時、タクシーの運転手さんから、
「あんたイタリア人ならヒデ&ロザンナ知ってるかい?」って聞かれたそうで。
知ってるって言ったら、むちゃくちゃ盛り上がったって喜んでました。

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