伊首相襲撃、浮び上がる謎:シルヴィオ・ベルルスコーニ襲撃事件

昨日に引き続き、ベルルスコーニ首相の襲撃事件の続報です。
ちなみに、現在、ベルルスコーニ首相が率いるPdl(自由の国民)党の公式サイトに、首相からの支持者に向けてメッセージが書かれてるんですが、その中の一言がこれ。
『L’amore vince(愛は勝つ)』。
 

 

ミラノ 『ベルルスコーニ襲撃事件、目撃証言の真実』

ベルルスコーニ首相が襲撃されてから二日が過ぎた現在、事件の背景は今なお解き明かされていない。
しかし、目撃者らの証言により事件詳細は明らかになってきており、特に、事件当日に不審者目撃の通報をしたが、警察がこれを真剣に取り合わなかったと言う兄弟の証言がイタリア国家警察特別機動部隊Digosにより調査されている。
同兄弟は民放放送局カナル5のニュースバラエティー番組『Striscia la Notizia』のインタビューで、事件当日はミラノのドゥオーモ広場に居合わせ、人ごみの中で犯人マッシモ・タルターリアらしき人物が襲撃をほのめかす発言をしているのを聞いたと話している。

「Pdl(自由の国民)党のテントの近くに立っていた人がそわそわしながら、自分はベルルスコーニ首相のことを待っているんだって言ってるのに気がついたんです。言っていることは明らかに脅迫と取れるような、精神状態がおかしいって思えるような感じでした。そして、その晩のTVのニュースに、その人が映っていたんですよ。」

同兄弟は広場で男を見かけた際に不審に思い、最寄りに駐車されていたパトカーへ通報したのだと言う。
「ドゥオーモ広場のギャラリー前に警察のパトカーがいたんで、通報することにしたんです。」
しかしながら、その際に電話中だった警察官から、
「113番の方に電話してください。」と言って追い払われたのだと。
また、同兄弟は次のようにも話している。
「せめて見回りかなにかされるだろうって思っていたんですが。そしたら、あんなことは起きなかったんじゃないでしょうか。」
しかしながら、同兄弟は警察では証言を翻しているとのことで、これについてマローニ内務大臣は、
「同兄弟は調書への署名を拒否しました。」と発表し、
「ミラノ警察で同兄弟は、人ごみの中に変な人がいて邪魔になっていると警察官に通報はしたが、ベルルスコーニ首相について何か言っていたことは話していない。」と説明した。
いまだ明らかにはされない事件背景について、同兄弟のほかにも目撃証言は出ている。
事件後に犯人を取り押さえたと言うパドヴァ市出身の男性は、次のように話している。
「犯人が何かを投げつけるところが、急に視界にに入ったんです。そしたら新聞紙か何かで包んだ物が飛んで行くのが見えて、それがベルルスコーニ首相の顔に当たりました。薄い色のウインドブレーカーを着た男が目に入って、直感的にこいつがやったんだって思いました。男は背中を丸めた変な格好で走り去ろうとしていました。」
そしてすぐにパドヴァ男性は、逃げる犯人の後を追いかけた。
「男が転んだところを上から押さえつけました。それから、すぐに首相のボディガード達がやって来たんです。」

事件の謎はこれだけではない。
Pdl(自由の国民)党後援会の調整役を務めるアンドレア・ディ・ソルテさんは事件の瞬間、ベルルスコーニ首相の隣に立っていたと言う。
「犯人が首相に模型を投げつける直前、その背後に人影があって…。その人影が犯人に何かを渡したような感じだったんです。もちろん、顔をはっきりとは見ませんでしたが。実は、犯人らが立っていたあたりに私の友人もいたんです。それで、友人がちゃんと首相に言葉をかけられるかどうか気になっていて。
それからビニールみたいな物が目に映りました。何かビニールで包まれたような物です。犯人が捕まった時、“1人でやったんだ。1人でやったんだ。ほかに誰もいない。”と言ったのだと聞いて、あの事件直前に見たことを思い出し、呆然としました。私には誰かが何かを犯人に渡したと思えるんですが。」
ディ・ソルテさんは警察の聴取を受けており、
「当局からの連絡を受けました。今晩、私が目撃したことについて証言することになると思います。」と話している。
(2009年12月15日 La Stampa)

 

 

先日の当ブログにつけた映像の最後の方で、負傷して車に乗り込んだベルルスコーニ首相が、また車外に出てきてるんですよ。
ニュースなんかでは「支持者らに無事な姿を見せるため」とされてるんですが、一説には「犯人の姿を探すため」とも言われていて…。
そうだとしたら確かに、まるで「犯人が誰なのか見当がついていて、その姿を探し出そうとしている」と言えなくもないような様子なんですよ。

 

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2 Responses to 伊首相襲撃、浮び上がる謎:シルヴィオ・ベルルスコーニ襲撃事件

  1. f.panda 2009年12月26日 at 2:29 AM #

    Chiricoさん、Buon Natale !

    シベリアからの風が吹き荒れて極寒状態、、からえらく暖かいクリスマスになりましたね。
    でも大雨続きで家の前の川が氾濫寸前です。

    昨日24日は友人達を沢山家に招いて、イブのパーティーをしたんですが、そこで盛り上がった話題は襲撃事件でのベルルスコーニ首相。

    あれだけのTVカメラがありながら、大聖堂のオブジェを投げた付けたられた瞬間の映像だけがどこにも存在していない、とか、血まみれのハズなのに、手のひらや服には全く血が付いていない、一度車に入ったのに、車は出発せず首相が血まみれ(を装った)の顔を大衆にわざわざ見せるために車から降りてきた、、、などなど。
    首相側が下降気味の支持率回復を狙うために、わざと仕組んだんだろう、、てな意見が多かったんですよ。
    この話題は来年もまだまだ続きそうですね。

    Chiricoさん、沢山の翻訳お疲れ様でした+有難うございました!
    来年も楽しみにしてますので、これからも頑張ってくださいね!

  2. chirico 2009年12月26日 at 6:48 AM #

    おぉっ、f.pandaさん、Buon Natale anche a te!

    今日も、あんまり暖かいんで、昼食後は腹ごなしにみっちり散歩して来ましたよ。

    ベルルスコーニ首相ねぇ〜。
    日本紙なんかでも、けっこう出てますよね、その『やらせ襲撃疑惑』。

    わたしも初めてあの映像をニュースで見た時、一番に思ったのは、一国の首相があんなに簡単に襲われるもんだろうか…って言う点でしたが。
    ただ、今日、あのローマ法王まであんなに簡単に襲われちゃって…やっぱり『あり』なんでしょうかね、この国じゃ…
    そっ、それとも、ローマ法王まで『やらせ』とか!?
    最近、あんまり人気ないから?
    イブに神父さんが殺人事件を起こしたスキャンダルから、世間の目をそらすために?
    (信者の皆さん、不埒な妄想をお許しください)

    話は変わりますが、f.pandaさん、今年は貴重なコメントを有難うございました。
    本当に当ブログは、読者の方々との交流が極少状態で更新を続けていたもんですから、とても励みになりました。
    来年も頑張りますんで、またヨロシクお願いします。

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