中国人生徒の隣はいやだ!!

イタリアでは不況と共に色濃くなってきた『人種差別』問題なんですが、中学校レベルにまで影響が出ているようです。
そして、『東洋人』を一括りにして『中国人』にしてしまう人が多いですから、あまり他人事とは感じられない問題です。

 

 

ミラノ 『中学校で人種差別勃発:中国人とは座らない、臭いから』

ミラノ郊外のクアルト・オッジャロ地区の中学校で父母らに招集がかかった。学校会議で2週間ごとに生徒達は席替えをすること、各座席は担任教師が決めることとされたのだ。

同じクラスに中国人生徒がいるのは嫌だと言う中学生らがいる。なぜなら「臭いから」だと。
ある男子生徒は数学の授業中に立ち上がり、「イタリア人のためのイタリアだ!」と叫んだ。
これらは『許しがたい人種差別的な行為』と目され、思い切った措置が取られることが学校会議で決まったのだが、それはクラス内で2週間おきに席替えを実施し、各座席の決定は教師が行うと言うものだった。

「クラス内が『イタリア人地区』と『外国人地区』に別れているのを見るのは辛かったですよ。でも、これで各生徒が互いに知り合うことができるようになるでしょうね。」と話すのは、国語担当のアデーレ・マローニ先生。
マローニ先生の受持ちクラスは生徒数22名で、そのうち9名が外国人だ。この実験的な席替えをするようになって1ヶ月が経ち、現在は3回目の席替えがなされたばかりである。
席替えが実施されるようになったのは一通の投書からだった。それにより父母らは、通常、《生徒同士の関係がそうそう上手くはいかないクラス内の風紀について話し合うため》に、学校に招集されたのだ。

また、《イタリア人以外の人種に対し理解を示さない》家庭が13組あり、これらの家庭にははっきりと警告がなされた。
今月2日、父母らは教師から今回の席替え実験の結果報告を受けており、マローニ先生は次のように説明している。
「まだ始めたばかりではありますが、重要な兆しが見えてきており、感動的な出来事もいくつかありました。」
例えば、あるモロッコ人の女生徒は、以前、ペンキで服を汚されると言ったイタズラを受けたことがあるのだが、最近、クラスメートから放課後に一緒に勉強するよう誘われている。
また、いつも孤立していたエクアドル出身の男子生徒は、今では休み時間に1人でいることはないのだ。

より難しい状況にいるのは今年から同じクラスになった中国人生徒5名で、イタリア人生徒の中からは『税金を払わない』『仕事を盗む』『自分達とはちがう』などと根強い偏見も出てきている。
また、この中国人生徒らがイタリア語を理解できないため、ほとんどの時間をイタリア語教師と彼らだけで過ごしていると言う事実も役には立たない。
養護を担当している教師はこの席替え実験が有効であることに疑いはないとしながら、
「今年度の生徒が人種差別的だなんてことは絶対にありません。この問題が解決するまで席替え実験を続けてゆくことになると思います。」と話す。

マローニ先生は教室に飾るクリスマスツリーを用意した。
生徒達は各自、家から何かひとつプレゼントを持ってくることになっている。
高価なものではなく、なにか『意味のある』物をだ。
クリスマス休みに入る前に、それらのプレゼントはくじによって生徒達に配られることになっている。
(2009年12月1日 La Repubblica)

 

 

昔にくらべて外国人生徒が増えているせいか、最近ではイタリア人生徒の方が外国人生徒を恐がっている…なんて記事もありましたが。

 

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5 Responses to 中国人生徒の隣はいやだ!!

  1. Sanzone 2009年12月4日 at 12:17 AM #

    東洋人=中国人と思ってるイタリアだから
    この話題、私も人ごとじゃない!と
    思ってました。

    最近、例えばスーパーとかに行くと
    もの凄い「目つき」(侮蔑)で
    見られる事が多々あるんですが
    中国の労働力に仕事奪われちゃった人かな?と
    思ったりしつつ・・・
    あんまりイイ気分ではありませんね。

    臭いなら、イタ公のほうが
    お風呂入ってなくて臭いですが、
    そういうレベルでのイジメというか、
    子供達も色々と大変なんだなぁ・・・
    でも家庭の「教育」「知識」が
    足りないだけなんですよね、結局。

    イタリア側も増え続ける移民を
    コワいと思ってるし、習慣の違いや
    言葉の壁から「偏見」もあるし、
    でも今後キチンと「共同生活」できるよう
    イタリア側も、私たち移民側も
    色々と協力していかなくてはなぁ〜と
    思う今日この頃です。

  2. chirico 2009年12月4日 at 7:08 AM #

    おっ、Sanzoneさん、今晩は。

    私が住んでいるような10万人都市では、せいぜい子供なんかが中華風メロディーを口ずさんでからかってくる程度ですかね。
    でも以前、スペインのバルセロナに1ヶ月ぐらい居た時は似たようなことがありました。
    通りすがりの男の人からすごい顔で睨まれて、すれ違い様に足元にツバ吐かれちゃってね。
    後で地元の人に聞いたら、多分、中国人に仕事を取られちゃったスペイン人じゃないかって。

    今回の記事の救いは、教師や父母らがちゃんと事態を問題視して、対策を練ってくれたってことですね。
    本当にSanzoneさんが言うように、キチンと「共同生活」ができるような互いの心がけをマジで大切にしていきたいもんです。

    それと、スミマセン、一応、当ブログはイタリア人のご家族をお持ちの読者さんもいるもんですから、「イタ公」とかってのは、ちょっと控えてもらえますか。
    いや、確かに、そろそろお風呂入った方がいいぞ〜って人も、たま〜にいますがね。

  3. Sanzone 2009年12月4日 at 8:01 PM #

    あ、すみません、一応ワタクシも
    イタちゃん家族にまみれてる一人ですが、
    時々「うぉ〜!」と発狂しそうになる時が
    あって(色んな意味で;笑)
    そういう時に、つい口から汚い言葉が
    出てしまうモンですから・・・
    以後気をつけます。
    不快に思われた皆様、お許しくださいませ。

  4. f.panda 2009年12月4日 at 8:51 PM #

    お、臭い話、私もまぜて下さい。

    まず、うちのマンション?アパート?のエレベーターに篭もる悪臭、もうどーにもなりません。クサイのなんのって、、。
    下の階に住んでいるのが中国人ファミリー。上の階に住んでいるのは太っちょイタリア人ファミリー。どちらの後に乗ってもそりゃぁ大変です。

    子供も学校から帰ると「鼻がひん曲がる~!」と叫んでました。こっちはイタリア人とアフリカ人に囲まれてて。彼ら10日間ぐらい髪洗わなくても平気なようだし。

    綺麗好きの日本人にはツライですよね、、。

  5. chirico 2009年12月4日 at 10:03 PM #

    わざわざ、ご丁寧にSanzoneさん、ありがとうございます。
    そして、 f.pandaさん、こんにちは。
    お、思わぬところで盛り上がってきましたね〜。

    私の住んでいる所にはエレベーターが付いてないんですが、だいたいイタリアのマンションのエレベーターって、狭くて小さいものが多いから、強烈そうですねぇ。

    わたし、『臭い』に関しては、こちらに住むようになってから、ひとつカルチャーショックがあるんです。
    良く行くCOOPで、夏場になると、『物乞い』の方々が普通に買い物に来るんですけど、視界に姿が入ってくる前に、『臭い』で気がつくんですよ。
    それで思ったんですけど、人間って、ある限度を超えると『汗臭い』とか『生臭い』んじゃなくて、『香ばしい(でも臭いんですよ)』もんなんだなぁ…と。

    あっ、何か食べながら読んでいた方がいたら、ごめんなさい…って、遅いですね、もう。

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