サッカー勝利をマフィアに捧げて総スカン…

イタリアと言えば『サッカー』。
そして、もうひとつイタリアと言えば…残念ながら、こちらも有名ですね。
それは『マフィア』。
しかし、やはり、この2つは結びついてはいけないのであります。
いくらイタリアでも。

 

 

アグリジェント 『アクラガス勝利、会長がボスに勝利を捧げる』

シチリア南部アグリジェント県を本拠地とするサッカークラブチーム『Akragas(アクラガス)』の会長が、逮捕されたばかりのマフィア・ボスにチームの勝利を捧げたいと表明したところ報道陣からの抗議を受け、チームの選手ら全員にインタビュー等に応じないよう命じていた。
『アクラガス』の会長で、玩具やクリスマス用品販売のチェーン店を営むジョアッキーノ・スフェラッツァ氏(45才:写真左)は、「兄弟同様に親しくしているニコラ・リビジ」にチームの勝利を捧げたことで一躍渦中の人となっている。
ニコラ・リビジ(29才)の一族は代々マフィアをなりわいとし、1990年のマフィア組織によるリヴァティーノ検事殺人事件にはニコラの伯父が関与したとされている。
また、ニコラ自身も数日前に逮捕されており、マフィア対策パレルモ管轄局によれば、シチリア南部のパルマ・ディ・モンテキアーロ市にマフィアファミリーを再結成しようとしていたと言う。
なお、このファミリー再結成に関しては服役中の大物ボスであるベルナルド・プロヴェンツァーノからの許可を得ていたことが、密書数通に記されていた文章から発覚している。

「ニコラに勝利を捧げたのであって、マフィアのボスに捧げたわけじゃない。」
『アクラガス』のスフェラッツァ会長は今朝、TVニュースのインタビューにこう訴えながら、
「有罪なのか無罪なのかについては触れないが、有罪判決を受けるまでは自分にとってニコラは友人のままだ。ほんの10日前まではいつも一緒にスタジアムにいたのだから。」と話した。そして、「友人であるニコラのチームとのきずな」を喚起しながら、
「選手やコーチ陣、クラブ全体から勝利を捧げるよう頼まれた」ことを強調した。

当然のことながら市民からは怒りの声が上がっており、アグリジェント県の検事レナート・ディ・ナターレ氏からは、警察からの報告を待って起訴するかどうかを判断するとの説明がなされている。
一方、ニコラ・リビジを逮捕したアグリジェント捜査隊のジローラモ・ディ・ファツィオ県警本部長は、
「重大な事件です。若者から多大なる支持を得ているスポーツ界から、このように価値のない者に価値を与えるようなメッセージが届いたことを残念に思っています。」と怒りをあらわにしている。

また、マルコ・ザンブート市長は今回の一件について、
「私個人、そして全市民共々、『アクラガス』会長の発言に対し困惑しております。私どもはこの発言に共感もせず、取るに足らないものだと思っています。私どもが言及しているのはスフェラッツァ会長が話している輩についてではなく、マフィアの犠牲となったリヴァティーノ、サエッタ両検事についてなのです。」と話し、
「スフェラッツァ会長が在任中は『アクラガス』クラブチームに対し、Essenetoスタジアムの使用許可を取り消すことも真剣に考えています。ただひとつ気がかりなのは、真面目にサッカーを観戦しているサポーターの方々に迷惑がかかると言うことです。彼らは全く無関係ですからね。」としながら、
「市行政は『アクラガス』クラブチームに対し何ら寄与はしておらず、関与しているのはEssenetoスタジアム使用の件のみである。」と強調した。

また、Pd(民主党)のベッペ・ルーミア上院議員からは、以下のようなコメントが出されている。
「マフィア犯罪の容疑で逮捕された者に対する支持を、公の場で表明するのは重大問題である。『アクラガス』会長による発言は、スポーツに情熱を抱く多くの若者に悪影響を及ぼすものだ。誤ったメッセージとはこうして広がってゆくものなのだから。」(2009年9月28日 La Repubblica)

 

 

ちなみに、サッカークラブチーム『Akragas(アクラガス)』と言うのはですね、創設1952年、ホームタウンはシチリア南部のアグリジェント県、所属リーグはEccellenza(エッチェレンツァ)でして、いわゆるアマチュアサッカー・リーグであるセリエDのもうひとつ下のリーグになります。

 

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