伊首相のせいで売春婦モードが流行:2010年春夏ミラノコレクション

日本各紙では、ベルルスコーニ伊首相が今度はオバマ夫人のことも「日焼けしてる」と失言した…と言う記事でにぎわっておりますが。
ここまでくると失言と言うよりは、
「すべったネタにいつまでも固執するお笑い芸人」とでも言うか、
「ウケるまでやるぞ!」と意地さえ感じられます。
そして、9月29日に73才のお誕生日を迎えたベルルスコーニ首相ですが、今度は意外なところからも攻撃されてますぞ。

 

 

ミラノ 『ミラノ・コレクションはヴェリーネ風』

高級売春婦向けファッション。英紙がイタリアのファッションモードに対し、政治絡みでの攻撃を仕掛けている。
『Financial Times』紙は、この夏のベルルスコーニ首相のセックス・スキャンダルが影響したのだと非難し、『Herald Tribune』紙では「ベルルスコーニ首相の責任」と見出しを付け、ファッションジャーナリストの重鎮スージー・メンケス女史が手厳しく批判した。
メンケス女史はミラノで開催された2010年春夏コレクションについて、
「かなりきわどく、大胆、セクシー。ベルルスコーニ首相が主催する悪名高きパーティーに着て行くようなファッションである。今回の春夏コレクションに向けての戦いの雄叫びは、“Viva la Bimbo(注:メンケス女史による造語で「お人形さん、バンザイ!」の意)” あたりなのだろうが、ただし、イタリアではTVに半裸で出演している破廉恥なマスコットガールには “veline(ヴェリーネ:写真右下)” なる名称を使っており、これはベルルスコーニ首相がTV業界に君臨していた際に生み出したものなのだ。」

メンケス女史からの攻撃音が響き渡る。コレクションはより清廉に、透け具合はつつましやかに…と。
「景気後退による暗い現実から、まるでイタリアンモードは饗宴の狭間へと逃避したがっているようだ。1929年の恐慌時代のように。」
メンケス女史はプッチやボッテガ・ヴェネタ、そしてアルマーニをも吊るし上げ、エンポリオ・アルマーニのコレクションに登場した派手なブラジャーとショーツ姿の一群を引き合いに出し、良家の子女ならば足も踏み入れないようなパーティーに着て行くためのけばけばしい衣装と称した。
アルマーニを語る際に使ってはいけない唯一の単語は「下品」だと言うのに…。アルマーニ自身は、この辛辣な批評を無視しているが。
メンケス女史はイタリアのファッション業界を「無秩序と混乱」と言い表し、唯一、評価したのはグッチ、カヴァリ、ドルチェ&ガッバーナだけ。
この攻撃に対する憤懣も炸裂しており、イタリアモード協会のマリオ・ボゼッリ会長は、
「イタリアは経済危機に見舞われてはいるが、ファッション業界に関してはいまだ首位の座を守っている。NYやロンドンで開催されたショーの時のように、毒気を発散してるのですよ。唯一、説明しえたのは政治についてだが、一体なぜメンケス女史がこんなゲームに力を注ぐ気になったのかが理解できませんな。」と反論している。

ドナテッラ・ヴェルサーチ氏もこの辛辣な批判を歓迎せず、
「ベルルスコーニ首相がファッションに影響を及ぼすとは思えないが…そこまでは手が届かないだろ。とにかく、私は今回のコレクションで下品なものは何一つ見ていないがね。」とし、ローラ・ビアジョッティからは、
「これはイタリアと言う国に向けられた攻撃ですね。困難な時勢にはローブローが打たれるものだけど、我々の背中はガッチリしてますから。」と付け加えられた。

しかし、ひとつ思うのだが、前シーズンのコレクションでディオールがコルセットとガーターベルトだけのモデルを登場させた時には、誰一人批判しようとした者がいなかったのはなぜなのだろう。
アンジェロ・マラーニ氏は、イタリアの秀でたラインに対する単なる羨望なのだとし、クリスティーナティー氏(写真左上が同氏の作品)は、
「洋服について批判してくれれば良かったのに。政治面でイタリアを攻撃するのは簡単すぎるわ。とにかく、私達デザイナーはもっと一致団結する必要があるわね。フランス人を見習って。」とコメントしている。
しかし、そうもいかないのだ。イタリア人は団体戦には不向きな国民なのだから。身を隠す者もいれば、自己批判に陥る者もいる。たとえば、マリエラブラーニなどは、
「『l’Herald Tribune』紙には賛成だわ。ヴェリーネの方がショーのモデルよりも肌の露出が少ないわよ。実際の女性陣はこんな下品で透け透けの格好などしませんもの。」と表明しているのだから。(2009年9月29日 La Stampa)

 

 

そしてちなみに、ベルルスコーニ首相の方はと言えば、お誕生日の朝はTVのワイドショー番組の電話インタビューに応じ、
「もっと頻繁に電話をかけてよこしなさいよ。そうしたら、あまり寂しくないのに…。」なんて言っちゃって。
女性司会者が、
「私達は毎朝、この番組をやっていて、ここにいますから。首相もご自分の家だと思ってください。」と答えたら、
「その言葉を信じるよ。」と返してたらしいですよ。
そしてそして、かなり余談ですが、現在、イタリア最大野党の民主党では党首選を控えてまして、候補者3名のうち下馬評で人気のあるピエール・ルイジ・ベルサーニ氏は9月29日生まれと、偶然にもベルルスコーニ首相と同じ誕生日なんです。
もしイタリアも政権交代して、この人が首相になったら…う〜ん、年齢が違うとは言え、ちょっと気味が悪いな〜。

 

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