ヴェニス観光&歯科治療ツアー

観光大国イタリアですが、ユーロとなった今ではあまり割安感なんぞはなく、そのうえ『ぼったくり』の悪評まで立ってしまって、副市長と一緒にピザ食べたぐらいで鎮火するものなのかどうか…。
客寄せに色々とアイデアは出してがんばってるようですが、日本人でこのパックツアーを利用する人はいないでしょうねぇ。
 

 

ヴェネツィア 『歯科医がゴンドラ散策ツアーを提供』

「イタリアで口の中をもう一回治療しようと思たら、いくらかかるかご存知?2万5千ユーロ(約335万円)はかかるでしょうね。ロシアでだったら5千ユーロ(約67万円)でどうにかなるのに…。」
看護助手として働くマルタさん(58才)は25年前にイタリア北部ベルガモで差し歯治療をし、現在は再度、総治療の必要があるのだが、1ヶ月千ユーロ(約13万円)強の収入では叶わぬ贅沢なのだ。
愚痴り続けていたら、同僚のロシア人看護士からこんな話を聞かされた。
「そのロシア人看護士さんの地元では、歯医者さんの治療代は3〜4千ユーロ(約40万〜54万円)ぐらいだって言うんですよ。その看護士さんのお宅で泊めてくれるから、あとは飛行機代だけで良いって。それだったら、ヴァカンスと歯の治療を一緒にできるでしょ。」

その名も『デンタル観光』と言うわけで、インターネットでもこの類いの話が書かれたサイトをいくつか見かけている。
イタリアでは歯科医の所へ行って、あのイスに腰かけるだけで100ユーロ(約1万3千円)かかるが、クロアチアやポーランド、その他の東欧諸国では同じ料金でブリッジか差し歯治療ができる。クロアチアだと、そのうえ宿泊費は無料ときている。
不潔な施設や時代遅れでボロボロの設備なんかを想像してはいけない。プロフェッショナル用の最新施設と設備で、治療の際にはビデオ撮影が行われ、ウェブ上でその映像、写真を見せてくれるのだ。

来月中旬、ヴェネツィアの環状線近くにあるゼラリーノ地区に、『Venice Dental Center(ヴェニス・デンタル・センター)』なる新ビジネスが登場する。医療スタッフと歯科医らを揃えあげた数名の融資者らは地理的にもアクセスしやすい場所と言いながら、
「『低コスト歯科』とは呼ばないでください。ハイレベルなグローバル・サービスを提供すべく誕生したプロジェクトなんです。『VIP部門』も設けてあります。私どもでは歯科治療で人々がクロアチアへ流れてゆくのを知って、このプロジェクトを立ち上げました。クロアチアでは時には期待通りの治療が受けられないこともありますから。」と説明する。

この『ヴェニス・デンタル・センター』での治療サービスは、イタリア国外でなされているものに酷似しており、いわゆる歯科治療とヴァカンス滞在をあわせたパックツアーだ。
スペインへ不妊治療へ行って、肌を小麦色に焼きながら妊娠もして帰ってくると言ったイメージのもの。ヴェネツィアの美術館やゴンドラ散策の思い出と共に、歯を真っ白に輝かせて帰ってゆくのだ。
9月からの開院予定が延びている現在、『昔気質の歯科医』などから早々に辛辣な批判が寄せられ、ヴェネツィア歯科協会のコジモ・トマセッリ会長も、
「ハイパーストアー的な歯科医院に反対しているんです。メンテナンス関連の高額な費用を考えれば、一般の歯科医院より低額になどできないのが大きな現実だからです。」と話している。

ヴェネツィアのメストレ界隈に別のデンタル・センターが開業した際にも、同様の疑問が持ち上がっていた。
また、ヴェネト、フリウリ州には、インターネットサイトで料金を検討するようなタイプの『低コスト歯科医院』がある。例えば、歯全体のスケーリングで40ユーロ(約5千円)と、一般の歯科医院の半額となっている。
「新しい治療センターに反対しているわけではありません。価格を下げようと試みる権利は誰にでもありますから。ただ、患者にとって本当に得な話なのかどうかに疑問を感じているのです。」と、トマセッリ会長は言う。

この『ヴェニス・デンタル・センター』と言う共同事業は、歯科医らや融資者グループの参加により実現したものであり、マラファンテ医師は、
「医長はイタリア内外における著名人で、同センターが真摯なものであると言うことを保証しています。リタイヤして年金生活に入ってから、患者のためにその技術を活かそうと決意された方です。」と話している。
同治療センターは10月中旬には開院される予定で、最寄りにスーパーマーケットや病院などがある立地となる。

センター施設内にはVIPエリアもあり、通常の待合室で待つ必要はなく、入口を入ってすぐに治療用のイスに腰かけられるようになっている。
そして観光兼治療が可能な『宿泊&治療パック』には、リアルト橋からアッカデミア橋、コスティトゥツィオーネ橋、美術館などを巡る観光ツアーが用意され、虫歯や抜歯治療、スケーリング、入れ歯作成などの合間に行われることとなる。(2009年9月18日 La Stampa)

 

 

去年、わたしは日本で治療した虫歯の詰め物が取れたんで近くの歯医者さんに行ったら、新しく詰め直してくれて100ユーロ(約1万3千円)でした。
一回の治療で終わらせてくれるのは良いんですけど、おかげで1時間、口あけっぱなし…。
知合いのイタリア人は親知らずの抜歯で3時間、やっぱり、口あけっぱなしだったって…。
 

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