イタリア中学校のいじめ:ナポリ出身はマフィアだ!

イタリア人はいつも陽気だと言うイメージがあるようで、「イタリアを目指せ!」なんて能天気なことを言っている経済アナリストが日本にはいるようですね。
でも古今東西、あるんですよ、陰湿ないじめが…。

 

 

トレヴィーゾ『ナポリ出身の少年が転校 “同級生からくさいって言われる”』

付けられたあだ名は、『カモッラ(ナポリ・マフィア)の息子』。
『南イタリア』で生まれたから『くさい』んだと言われ続けた。
クルスメート達は「くさいぞ、くさい、犬まで逃げる。ナポリの野郎がやって来た。」と歌って、からかった(先月、北部同盟党のマッテオ・サルヴィーニ下院議員がお祭りで同じ歌を歌って問題となっている)。
トレヴィーゾの中学校前期で落第となったアントニオ君は、こんな風にクラスメート達にからかわれることに耐えられなかった。アントニオくんの母親は同校の校長を訴えこそしないが、「こんな学校に、これ以上息子を通わせません。」と言う。

アントニオ君の母親がトレヴィーゾの地方TV局に語ったのは、激しい非難の数々だった。
「何ヶ月もの間、息子はいじめられていました。“ナポリで生まれたからカモッラ(ナポリ・マフィア)だ” と言われたり、“病気がうつる” と仲間はずれにされたり。息子が使ったボールペンを、“くさい” からって消毒してたんですよ。こんな落ち着かない状況が、息子の成績に響いたんです。」
この7月、アントニオ君の落第が決まった。去年、小学校を卒業した時は先生方も大満足の成績で、中学校での成績も太鼓判を押されていたのに…。

アントニオ君は内気な少年で、同級生よりも上背がある。読書が大好きで、勉強部屋はぬいぐるみだらけだ。
アントニオ君の母親もナポリのカンパーニア州出身で、夫とは別居し、2年前に学校での職を見つけトレヴィーゾへ移ってきた。トレヴィーゾの町は好きだが、来年からはアントニオ君を別の中学校へ通わせることにしている。
「あんな生き地獄へ、息子を行かせるわけにはいきません。」

トレヴィーゾでは昨年も似たような事件が起きたのだが、いじめの被害を受けたのはやはりナポリ出身の少年だった。
ナポリ地方でのゴミ問題が起きた数ヶ月間、ローリア市の小学校3年生でナポリ出身の少年が同級生らから “猿” 呼ばわりされ、同校の校長が仲裁に入り、市長が町を代表して謝罪せざる負えない事態にまでなったのである。
(2009年7月21日 La Repubblica)

 

 

ナポリ出身だから「お前はマフィアだ!」って言うあたりに、お国柄を感じます。
ちなみに記事内で説明されている北部同盟党と言うのは、現在の連立与党の一つで、かねてよりイタリア北部だけで独立国を作りたがっているんです。
以前はイタリア南部を目の敵にしてたんですが、最近は外国人に矛先を向けていて、ミラノの地下鉄にミラノ市民だけが乗れる車両を作ろう…なんて騒いだりしてましたが。


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