東国原知事のイタリア版、党首選はやはり…

コメディアンが党首選に出馬しようとしたら、そこの党幹部らの激しい反対にあった…なんて、東国原知事の自民党総裁選の話ではありませんよ。
この手の話は洋の東西を問わないようでして、まさに現在、イタリアの最大野党である民主党の党首選に現役バリバリの人気コメディアンが出馬しようとしたら、居住地などの必須事項が満たされていないと言う理由で民主党側から却下されてしまいました。

 

 

ローマ 『グリッロ “ PDの幹部らは家へ帰れ ”』

「哀れな人達だよ。別の仕事を探せば良いだけじゃないか。せめてPD(民主党)の党首ぐらい。何百万もの人間が変えたいって言ってるんだ。前に進めさせてやれば良いじゃないか。」
人気コメディアンのベッペ・グリッロ氏(写真左)が、PD(民主党)の党首選に出馬するため同党への入党を希望したものの承認が得られなかった件について、オンライン新聞『Affaritaliani.it』 に辛口コメントを出している。

「然るべき形で却下されたよ。もしPD(民主党)が電車とかバスとかタクシーみたいな一つの乗り物なら、意見を一致させるべきだね。乗り物の中でも対立してるんだから、まったく大したものさ…。」
またグリッロ氏は、当初は党首選に出馬することに関し賛同していた民主党イニャツィオ・マリーノ氏に対しての失望について触れ、
「最初は、私が出馬するのは当然だと言っていたのに、後から“可能である”と発言してるんだ。どんな仕組みになっているのかが分かって、完全に組したんだな。立派なもんだよ。」
なお、ネット上で行われたPD(民主党)の党首候補者らの支持率調査でグリッロ氏が70%を獲得した件については、
「私に牽引力があるんじゃない。PD(民主党)の幹部らの方に牽引力がないんだよ。」とコメントしている。

PD(民主党)がグリッロ氏に壁をつくる一方で、同じく野党のIDV(価値あるイタリア党)のディ・ピエトロ党首から予期せぬ手が差し伸べられている。
ディ・ピエトロ党首は、かつて検察官として汚職捜査Mani pulite(清い手)作戦にを参加したこともあり、
「グリッロ氏の出馬を却下したのは、PD(民主党)の体制内にある恐れの、また、革新に対する嫌悪感のあらわれだ。」と攻撃しながら、
「昨今、若者やインターネットが織りなすイタリアの現実とは、参加し、主役であると感じる必要性だ。グリッロ氏が『水の民営化』や『フリーWIFI』、『原発導入反対』等の具体例を挙げる時は、今、話しかけているこの現実に向けてなのだ。つまり、PD(民主党)が見失った国家の真の問題の狭間に立つチャンスに触れているのだよ。」と話す。
また、ディ・ピエトロ氏はグリッロ氏に対し、自身が率いる野党IDV(価値あるイタリア党)の門戸を開けながら、
「グリッロ氏とはすでに話し合ったことがあるし、重要なテーマに関し話し合っていって、適切だと思うことはできますよ。当然、我々はいかなる者も排除しない政党です。汚名を受けた者達を救いますよ。」と手を差し伸べている。(2009年7月14日 La Stampa)

 

 

北野武ならぬロベルト・ベニーニが、グリッロ氏に出馬断念を説得するなんてことはないでしょうから(師弟関係もないし)、まだまだ粘るつもりか…。
イタリアですからね。どうなるか分かりませんよ。
ちなみにこのベッペ・グリッロ氏、先月の地方選挙の時、応援演説をしに私が住んでいる町にもやって来たんですが、市庁舎を背にして公務員の悪口を言いまくり、時々、窓から職員が顔を出すと「こっちへ来い!」と挑発してました。
演壇を降りてからは、愛想良くサインやら写真撮影やらこなしていたんで、私もどさくさに紛れて握手してもらっちゃいましたが。

 

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