マフィアの父からの手紙「カモッラを継いでくれ」

映画『ゴッド・ファーザー』では、マフィア稼業を嫌っていた三男坊ことアル・パチーノが、結局は父親の座を継ぐことになるわけですが、イタリアの本物マフィアのボスも跡継ぎ問題では色々と苦労しているようです。
 

 

ナポリ 『ボスから息子へ “ 首領になれ ” 』

刑務所から、カモッラの今後のためにと宛てられた手紙の数々。そのうち一通には、実の息子へ向けて悪の道への「継承権」が記されていた。

ヴェスヴィオ火山をあおぐカモッラ・ファミリー − ナポリから東へ約9kmのナポリ湾岸に立つヴェスヴィオ火山。この界隈を仕切るカモッラ(ナポリ・マフィア)のボスが服役中の刑務所から、息子に宛てて手紙を書いていた。
極道の世界ではまだ青二才の息子に、いわゆる跡目を継がせるための手紙だ。「ファミリーの今後のため」にと自分の洗礼名を与え、指揮を執る者のシンボルとされるブレスレットを授けるために。
昨夜、ナポリ警察により64名が逮捕され(写真上)仮処分下に置かれているが、同捜査ではこのようなカモッラの内部の側面も明らかにされた。
手紙の主はジュゼッペ・オレフィーチ。アルリスティコおよびテッラチャーノ・ファミリーの下部組織を成すオレフィーチ・ファミリーのボスである。

押収された手紙 − 警察により押収された手紙は、ジュゼッペ・オレフィーチが刑務所から息子宛てに送ったもので、カモッラ組織における指揮権の「継承」を命じる内容が書かれていた。
あたかも王国を直系の子孫に譲り渡す君主のようであり、また明らかに極道稼業にあまり興味を示さず、ごろつきや犯罪組織の理屈に従う気がない息子に対しての、ある種の宣言でもある。
この若い息子は父親から、犯罪「ファミリーの今後のため」に跡を継ぐよう命じられたのだ。今回の事件を取扱っている予審判事は、「倫理であれ道徳であれ、他のあらゆる事から突出した価値観」と称している。
この手紙でジュゼッペ・オレフィーチは息子に自らの名を授け(つまり今後は父のようにペッペと名乗らねばならず)、カモッラ・マフィアとして振るまうよう命じられ、それゆえに指揮を執る者の権力の象徴として与えられたブレスレットを持つこととなるのだ。
オレフィーチの手紙には、
「今後はお前のことをペッペと呼ぶことにする。皆にとっても、お前は私に取って代わるのだ。私のブレスレットを、お前に贈ろう。多くの者がこれを欲したが、私はお前に授けるのだ。」と書かれていた。
(2009年5月27日 Corriere della Sera)

 

 

マフィアの家に生まれてしまった子供達にしてみれば、堅気の道に進みたくても、もはや親の名前が障害となり…と言うのも、イタリアの社会問題の一つのようですが。

 

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