マフィアの不動産の行方、ンドランゲタは北が拠点【前編】

日本でも『イタリア最大マフィアのボス逮捕、自宅に潜伏』等と報道されてたようですね。
このイタリア最大マフィアと言うのが、南西部カラブリア地方を仕切る「ンドランゲタ」でして、最近では北部の方にまで進出してきて大きな社会問題となっています。
今回の逮捕劇とは別件なんですが、ちょうど「ンドランゲタ」がらみの記事がありましたので、前後編2日間に渡ってご紹介します。
 

 

イタリア 『不動産マフィアの北部支店』

「ジェノヴァの旧市街区にはマフィアがいると言われてるいが、どう思いますか?」
バール(喫茶店)のカウンター越し、ボスの弟はゆっくりと両腕を広げた。白髪に、赤いネクタイをきちんと締め、驚きと不快感が入り交じったようなしかめ面。そして間をおいてから、再び、シチリアでのレジスタンス運動について独り語りを始める。
こうして、我々がした質問には答えないと品よく告げているのだ。怒り心頭に達しているのが見て取れる。
1時間ほど前、ジェノヴァ市長や対マフィア団体『Libera』のメンバーらが、ここからすぐ近くに位置するMele通り14番地のカビ臭い空き部屋を利用して、マッダレーナ地区の売春婦や、そのヒモ、ドラッグの売人、そしてマフィアに辟易しいている堅気の人々のための交流スペースを作ると公表したのだ。
マフィアとは、例えば、シチリア南部ジェーラ市出身のロザリオ・カーチ(54才)などのような輩を指す。あのダニエレ・エンマヌエッロ(11年の逃亡生活後、2007年に死亡)の部下で、旧市街区におけるドラッグ貴族である。

2005年、ロザリオ・カーチが持っていたMele通りに面する一室が押収された。
しかし、その後も2年間カーチは居座り続け、壁の修復に市が派遣した職工らを脅したため、工事は護衛付きで行われていた。
返却される退去通知、裁判所への訴え、共益費の未納。しかし、ついに2007年12月、カーチは立退きすることとなる。現在は、無資産の障害者と認定され、市の経費でホテル住まいをしているのだが、まぁ、これはまた別の問題と言うことにしよう。
犯罪組織等に対する監視団体『Casa della legalità(合法性の家)』のクリスティアン・アッボンダンツァ氏は市政の怠慢を非難し、
「ンドランゲタが暗躍しているイタリア南西部のロクリ市の方が、まだ対応が素早い。」と発言している。
今やロクリ市もコルレオーネ市もジェノヴァ市もミラノ市も、大した違いはない。イタリア南部カラブリアのマフィア組織ンドランゲタが犯罪ホールディングを仕切り、それは国際化している。イタリアで犯罪による収益金が最も行き来する北部で、マネーロンダリングが行われるようになったのは昨日今日の話ではないのだ。
マフィアから押収された不動産8,446件のうち、イタリア南部が7,152件(シチリア州3,930件で、そのうちパレルモ市だけで1,631件)、イタリア中部が391件、イタリア北部では903件となっている。そして、これらの物件を法が定める通りに、社会的な目的へと転用させるのに国は手を焼いている。
ミラノのガルバニャーテ・ミラネーゼ市の駅にあるバール(喫茶店)は、かつてはパレルモ・マフィアのジェルランド・アルベルティの手下が所有していたのだが、このアルベルティがマフィアについて放った言葉が有名だ。
「『マフィア』だって?何だい、そりゃ?チーズの名前かい?」
[後編に続く]
(2009年5月7日 Corriere della Sera)

 

 

イタリアの3大マフィアと言えば、「コーザ・ノストラ」、「カモッラ」、「ンドランゲタ」。
コッポラ監督『ゴッド・ファーザー』のモデルにもなったシチリアの「コーザ・ノストラ」は、中枢機関を失い内部分裂している状態でして、また、ナポリの「カモッラ」は、カラブリアの「ンドランゲタ」の手下に過ぎないなんて言われています。
この「ンドランゲタ」は、かねてよりマフィアの中でも最も凶悪、残忍とも言われているのですよ。

 

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