法と闘う街娼婦たち

今日、もう一つご紹介している記事『美人大臣と首相のアイコラだ!!』にも登場しているマーラ・カルファーニャ大臣と言えば、昨年は売春の取り締まりに一生懸命でしたが、どうやら、あまり上手くいってないみたいです。

 

 

ミラノ 『違反チケット?切られたら捨てるわ、街娼区は移動しただけ』

ミラノの中心街を抜け郊外にさしかかる辺りを、一回りするだけで充分だ。
Zara通り、Sarca通り、Ortles通り、元Varesineの建設現場の間、Napoli広場、それかもっと南のToscana通りを見れば、世界最古の職業がいまだに経済をまわし、顧客の車を駆け巡らせていることが分かる。
ミラノの副市長リッカルド・デ・コラート氏は、昨年11月にモラッティ市長が承認した条例に基づき、風紀の乱れた街路を取り締まり、罰金を2倍にする(3月中に1,000ユーロ(約13万円)超過)と発表したのだが、その結果、街娼区域が中心街よりわずか外側に移動し、いくつかの対抗策が編み出されたに過ぎなかった。
その対抗策の一番目にあげられるのが、違反チケットを破り捨てると言うもの。

「差し押さえする物なんて、この髪の毛ぐらいしかないわよ。」と言って、サブリナさん(30才)は肩をすくめた。違反チケットはすでに6枚切られているが、払うつもりは毛頭ない。
「私は家もないし、車もない。まさに身一つよ。」と安堵しながらも、
「ただ、ちょっと面倒になっただけね。私はミニスカートで仕事には行かないわ。ジーンズにTシャツ、テニスシューズでよ。だけど、お客さんはちゃんと分かってくれるわ。」と話す。
一晩で100〜150ユーロ(約1万3千〜2万円)稼ぐサブリナさんは、この仕事から足を洗いたがっている。普通に店員の仕事もやってみたのだが、
「私には他に道がないのよ。1ヶ月もやればお終い。また道に立ってるってわけ。簡単に稼げるって言うのが強みね。この仕事を辞めたくて、今は心理カウンセリングに通っているの。」

ルーマニア人のソフィアさん(24才)もジーンズにTシャツ姿で、Ortles通りに立ち客を待つ。苛つき、びくびくしながら周囲に気を配り、
「9枚切られたわよ。ちゃんと身分証明証を見せても違反チケットを切るから、捨てちゃうの。警察官に言っても、払わなくちゃいけないって。でも、みんな払いやしないんだって警察も分かってるのよ。」
Sassetti通り周辺で、余裕のある街娼は車の中で待機している。こうすれば寒さもしのげるし、逃げる時にも便利なわけだ。
ラファエラ・ヴィアドさん(22才)は赤い軽自動車の中で客を待つ。車内にはイチゴの香りが漂い、より安全だ。取り締まりは続いているのだから。
「ディスコにいる女友達のところへ行こうとしてたら、違反チケットを切られたことが一回あるわ。それから道を渡ったら切られたことも一回ある。ひどいわよね。胸元が大きく開いてた服を着てたってだけでよ。」

モラッティ市長が定めた条例で、500ユーロ(約6万4千円)の罰金が科せられるのは、『公共の場や衆目の中で立ち止まっている者』。
このため多くの街娼は、バス停でバスが来るのを待っている振りをしている。ルアナさん(24才)は薬局に向かう途中で、警察に呼び止められたことがあると言う。
「まるで犬あつかいよ。“ どけろ、あっち行け、黙れ ”って。地獄に落とされたような気分だわ。差し押さえされるような物って言ったら洋服ぐらいだけど、たとえ身ぐるみ剥がされたって払わないわよ。」

街娼婦らのもう一つの仕事場と言えば、バーチャル世界。
テクノロジーにおいて、より進んでいる者はネットで客引きをしている。なんらかのフォーラムに書き込めば、お客の方も彼女らの仕事ぶりについてコメントを書き込んでくる。
専門サイトにはイタリア中の娼婦、トランスジェンダー、コンパニオンらが写真と携帯番号付きで掲載されており、女装趣味を持つエルヴィラさん、ツァイラさん(共に35才)らは常連客とのコンタクトはメールで行っている。

リッカルド・デ・コラート副市長による条例で、「風紀の乱れた街路の取締り」については、該当する街路が100路より47路に減った。
また、「罰金額を2倍に増額」については、2009年3月までの罰金刑は2,355件で、平均して1日に26件となり、罰金の3割は客側に残りが娼婦側に科せられている。
支払いが予定されている罰金は17万7千ユーロ(2千250万円)超となっているが(2008年1〜2月は最高44万2千ユーロ(約5千6百万円)であった)、一体、誰が支払うものやら。(2009年4月20日 Corriere della Sera)

 

 

カルファーニャ大臣とは犬猿の仲の女性コメディアンが、以前、この売春婦の取り締まり法について、
「罰金を取るばかりで、足を洗ってからのフォロー策などが何もない」と言ってましたが…やっぱり、そうなんでしょうかねぇ。

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