移民を美術館に展示:ビークロフトの最後の晩餐

イタリアはジェノヴァ生まれの新進女性アーティスト、ヴァネッサ・ビークロフトの最新作がミラノで公開されました。
かつてはルイ・ヴィトンとのコラボレート作品が著作権問題を引き起こしたこともあったようですが、コンスタントに独自のスタイルを追求する姿勢にはあこがれます。

 

ミラノ 『ビークロフトと移民達のドラマ』

20名のアフリカ移民は、作者であるヴァネッサ・ビークロフト自身によりミラノの街頭で一人一人選ばれた者達である。
彼らを主役に据えたパフォーマンス『VB65(Vanessa Beecroftの65回目のパフォーマンス)』がミラノの現代美術館PACにて限定特別公開された。『最後の晩餐』のような食卓、長さ12mの透明素材のテーブルにタキシードで身を包んだアフリカ人らが居並ぶのだが、ある者はオーバーサイズであったり、また、ある者はほころびていたり、ほこりまみれだったり、古着であったり。
そして、集まった観客の眼前で、テーブルの上に直に置かれた肉やパンを手づかみで食べ、水やワインを飲む。この黙々と食べ続けるパフォーマンスでは、観客はまるで夕食に招待されなかった客人のように見えるのだ。彼らが食べているのは、切れ目も入っていない丸ごとの肉。このパフォーマンスのビデオ映像は4月5日まで上映されている。
美術館は彼らの自宅のように見え、そこでは私達はまるで彼らと同席していない客人のようになるのだ。この20名は本当にアフリカから船に乗ってやって来た移民達である。
「アーティスティックな場に、本物の移民達を据えてみたいと言う発想です。美術館など、観客が彼らを鑑賞し、敬意を払うことを義務づけられる場所にね。」
現代美術館PACでは同アーティストの過去16作品(2001年ジェノヴァのVB48、2004年ニューヨーク空港のVB54等)を展示している。
(2009年3月17日 Corriere della Sera)

 

 
昨日、ご紹介した『芸術家の糞』風の作品もそうですが、イタリア人って “ 食 ” でも “ セックス ” でも、人間の生理に密着した芸術性を持つ国民なんでしょうかね。
ちなみに、今日ご紹介した『VB65』の組写真の方も、たっぷりどうぞ。

 

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