ゴンドラ漕ぎの経済危機は離婚の後からやってくる

ヴェネツィアのゴンドラ漕ぎと言えば、毎年、バチカンがカレンダー(別シリーズのイケメン神父版も有名ですが)を作っているくらいイタリアにとってシンボリックな存在でありますが、最近は観光客が減って大変なところに、「泣きっ面に蜂」状態のようですよ。

 

ヴェネツィア 『一組の離婚カップルのせいでゴンドラ漕ぎらにとばっちり』

財布の中身は妻に明かしてはいけない。もしくは、離婚してから元妻を怒らせてはいけない。
ここに一つの悲惨な別れの物語がある。定期的に支払われなかった養育費の物語、対峙する二つの家族の、何年にもわたって繰り広げられた戦いの物語だ。
この戦いの背後で行われたヴェネツィア財務警察の捜査の手は、ゴンドラ漕ぎらに、彼らの収入に、また、税務署から一漕ぎで逃げ切ろうとする脱税の企てにまで及んだ。
警察へやって来て、別れた夫が脱税をしていると通報したのは、ヴェネツィア生まれのある女性だった。そして、彼女の申し立ては立証されたのだった。

捜査がこの一件で済まなかったのは当然のこと。財務警察官らはゴンドラ漕ぎの元夫をガツンと懲らしめてやった後も、次から次へと舟を渡り歩き不正を暴いていったのだ。
もしも、あるゴンドラ漕ぎが年収1万〜1万5千ユーロ(約125万〜190万円)だと言ったなら、疑ってかかるべきだと財務警察は言う。平均的な数字はそれほど高くはないが、少なくともこの地に住んでいる者ならば、ゴンドラ漕ぎの年収はもっと高いはずだと分かる。
財務警察による新たな捜査結果の全貌はいまだ知られていないが、ヴェネツィアの船着き場ではここ数日間、非常に緊迫した空気がみなぎっていた。かねてよりゴンドラ漕ぎらは、脱税容疑をかけられていることを感じている。それは正式に定価と言うものをつけたことがないからだろうとか、あこぎなことをするからだろうとか、アメリカ人旅行者に千ユーロ(約12万5千円)の料金をふっかけただか、ふっかけようとしたからだろうと言われているのだが。

しかし、そう言う時代はもう終わりましたよと、ゴンドラ漕ぎ達は言う。簡単に引っかかるお客もいなくなりましたからねと。しかも今ではレシートも出しているし、料金表もある。年収は申告額通りの2万ユーロ(約250万円)が精一杯だと答える者もいる。
あるゴンドラ漕ぎは「他の職種の人間が自制しているように、自分達もそうしている。」と憤慨し、「俺達は新聞沙汰にされるが、なぜ他の連中はそうはならないんだ?」と愚痴る。
昔からヴェネツィアのシンボルとされてきた男達は、脱税者のレッテルがお気に召さない…と言うか、一家族のもめ事のとばっちりを同業者全員が受けたくはないのだ。
それでも良い勉強にはなったことだろう。離婚関連の法律には、夫婦各々の収入に関し一方から異議申し立てがあれば、税務署を巻き込んでの戦いになる可能性ありと規定されていることが分かったのだから。
(2009年3月10日 La Stampa)

 

 

ヴェネツィアへ行くたびに、ゴンドラの船頭さん達に料金を尋ねてみたい衝動にかられるのですが、とんでもない金額が返ってきそうだし、どうせ額もまちまちなんだろうな…と。
ヴェネツィアに住んでいたことのあるイタリア人の知人に聞いてみたら、200ユーロ(約2万5千円)ぐらいじゃないかって言ってましたが。

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