イタリア式婚活、同棲して試してから…

イタリアでは若者の自立自活が難しいと言われ、よく、親元でのパラサイト生活が問題視されています。
大学卒業までに時間がかかりすぎるシステムやら、全体的な所得の低さなどが障害になっているので、簡単に甘えだなんだと精神論では片付けられないのですが…。そして実は現在の不況が、また新たな影響を与えております。

 

ローマ 『結婚よりもライトな同棲が主流』

結婚なんて、もう遅れてる…と言うか、実のところお勧めできない。
イタリア北部の大都市では既に同棲の方が主流なのだが、多分、ここ最近の不況が後押しして、2015年にはイタリア全土でもそうなるのではないだろうか。
若いカップルはライトな関係を好んでいる。お祖母ちゃんの代からの古い家具とか、ローンの支払い、無意味に高額な挙式費用なしで、然るべき時が来れば、然るべき形になるようなしがらみのない関係。
これは世界的な兆候であり、アメリカでは結婚するカップルは49%と全体的に減少、なかでも最低なのがマンハッタンの26%。イギリスでは同棲カップルの方が過半数となっている。

そしてイタリアでは、1970年代後半に生まれた女性の3人に1人が同棲の方を選んでおり、90年代生まれ、つまり現在18才ぐらいの女性では、その数は倍ぐらいになるだろう。

専門家によれば、これは単に慣習の問題ではないと言う。
『永遠のきずな』とは、無効にする際に涙と金銭がともなうものであり、それを望まず不安定な同棲を選ぶ者達の間では、これは『社会に適応するための戦略』なのだ。
人口統計学者でありミラノの大学で教鞭をとるアレッサンドロ・ロジーナ氏は、次のように明言している。
「現在18才ぐらいの女性達は、一緒に住んで試してみてからじゃないと結婚はしませんよ。平均的な同棲期間は2年です。でもこれは、結婚が意味を持たなくなったと言うのではありません。むしろ、大多数にとって今でも人生の大切な節目なんです。ただ、一打目では決まらなくなったのですよ。」
現在、同棲を考えているような子を持つ親達とは、60年代に青春を過ごしている世代、つまり、より開放的で考えが柔軟な世代である。

「このような状況では、持ち家もなく、収入も不安定なのにカップルが生まれてゆくことになるのでしょうね。」と、ロジーナ氏はコメントしている。
また、家族社会学者のキアラ・サラチェーノ氏は、次のように説明している。
「結婚は大人になるための通過点ではなく、大人になった証拠へと変わったのです。これはカトリック教会さえ受け入れていますよ。婚前講座ではセックスについて、あまり語られなくなりました。純白の花嫁衣装は処女性のシンボルではなく、新たな旅立ちの象徴となったのです。」

同棲が結婚を追い越すほどに急増している状況は、数字だけを見ていても理解しづらい。
現在イタリアでは、同棲しているカップルは5%以下(63万人強)であるが、これを各世代ごとに比較する必要がある。イタリアでは正式な配偶者のみが法律上の保護が受けられるのだが、それでは同棲はどんな面で有利なのか?
同棲を選ぶのは特に、若く高学歴で、仕事に就くのに何ら苦労もなく、キャリアを捨ててまで人の手を借りずに育児をする気持ちなどないカップルである。

60年代後半生まれ、現在40代の女性で同棲を選んでいるのは4人に1人、また、70年代前半生まれでは3人に1人。イタリア南部の割合はこの3分の1と低く、同棲を選ぶ理由は挙式にあてる費用を先送りにするためだ。

サラチェーノ氏は次のように言葉をそえている。
「同棲を選ぶカップルは年齢や収入の面で、かつてのカップルに比べずっと対等な立場にいます。家事の分担においてもね。このままで大丈夫なのか、それともやめた方がいいのか、常に検討し続けているのが特徴なんです。“あなたがどう出るのか、見てから決めましょう”と言うわけです。」

銀行もまた、結婚しているカップルには腰が引けている。収入が不安定な場合は貸付けもしたがらないし、万一の場合の義務事項も多い。別居した場合とか、必要とあれば舅姑にまで義務を課してくる。
サラチェーノ氏は次のように話を締めくくっている。
「同棲が主流になってきているのは文化的な意味だけでなく、経済的な意味もあるのです。大都市では2人分の収入で暮らす方が楽ですよね。特に収入が不安定な場合は。同棲すると言うことは親元を離れられる唯一の方法なんです。かつては結婚がそうだったのですがね。」(2009年3月1日 La Repubblica)

 

 
実は私の周囲には同棲カップルより、バリバリのキャリアウーマンで、彼氏いない歴5〜10年と言うイタリア人女性の方が多いんですが…。

 
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