タコ足国会議員の怪…多数決へのウラ技投票を阻止せよ!

イタリアの国会には、実は、ピアニストがいます…。
まずは、【外信コラム】イタリア便り 「国会のピアニスト」退治を読んでいただくと分かりやすいのですが。
『タコ足国会議員』ただしくは『国会ピアニスト』とは、国会での多数決採決に対し、欠席議員の分まで投票する議員のことでして。
これが、なかなか退治しきれない怪物のようですよ。

 

ローマ 『国会ピアニスト封じの指紋投票、与党議員が反対』

「国民の代弁者には決議に従う義務がある。しかしながら、下院議員になることは義務ではない。」
ジャンフランコ・フィーニ下院議長からの圧力をものともせず、いまだ指紋登録に訪れる下院議員は多くない。
事前に登録された議員らの指紋を利用し、国会での多数決採決を公平に行おうとする新システムが、議員らの間で不評を買っているのだ。
国会での採決は各議席に置かれている電子投票機で行われているのだが、手を伸ばして欠席した議員の投票機のボタンまで押す、いわゆる『国会ピアニスト』を封じるために新システムが必要とされてきた。
この『国会ピアニスト』なる悪習は目新しいものではなく、今期の議会が開始された当初には、与党である旧Forza Italia(がんばれイタリア)党所属の議員らが7名分の投票を可能にしたことを認めている。
そして、指紋登録に反対しているのが、まさにこの旧Forza Italia(がんばれイタリア)党と、同じく与党であるLega Nordo(北部同盟)党員なのである。
ここ最近ではLega Nordo(北部同盟)党のある議員から、
「指紋を登録するつもりは全くない。軍隊に入った時に、もうやったからね。この新システムは金の無駄遣いだよ。昔風に言えば、1億リラ(約5千3百万円)ってところだろう。」と、おおっぴらな反論が出されていた。
問題は、多数決による採決法が取られていること、そして、反対している2党のような大所帯では各採決の際に全議員が出席するとは限らないことにある。
指紋登録による投票システムならば、このような問題は関係ないのだが、おそらくウラ技投票のための新手を探し出すのに苦労しているのだろう。
この件に関して、ベルルスコーニ首相もフィーニ下院議長と話合いたいところだろうが、指紋投票システムの試用期限(3月9日)も迫っており、国会で決議された措置が不評のため解除されるとなれば、状況は複雑である。
指紋登録を拒んでいる議員がそのように仕向け、旧システムでの投票を続行させていることは明らかであり、同システムは議会サイトで選ばれたものなのだから、慎重さと言う面では、この世間の笑い草になるような決議は良い教えとなることだろう。
先日、フィーニ下院議院長は再度この件に触れ、
「懐疑的な議員諸氏については、自身の義務について熟考していただきたい。つまり、国会に出席すると言う義務、投票は一人一票と言う義務である。」としながら、
「まるでタコのように2本、3本と手を伸ばして他人の分の投票を行っている者」について嘆き、
「国民の代弁者は決議に従う義務がある。」と訓戒を垂れていた。
もはや待つ以外に手はない。(2009年2月18日 Il Messaggero)

 

 

こちらが『国会ピアニスト』の現行犯写真であります。
ちなみに、冒頭でご紹介した【外信コラム】では別の新システム案が説明されていますが、最終的に採用されたのは指紋登録方式だったようですね。


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