ロミオとジュリエット現代版は43年後に成就する

シェイクスピア原作の『ロミオとジュリエット』と言えば、イタリア北部ヴェローナの町を舞台にした悲恋話ですが、そのお隣のトレヴィーゾでは、現代版のロミオとジュリエットが誕生しました。
ただし、こちらの方は別のストーリーも混ざってくるようですが。

 

トレヴィーゾ 『43年後に成就、両親によって引き裂かれた愛』

恋におちたのは18才の時。しかし、互いの家族のよって引き裂かれ、43年後に再会、二人はやっと結ばれる。
もはや埋もれた恋物語、あの『ロミオとジュリエット』を現代に甦らせたのは、トレヴィーゾ出身のネリーナさんとディエゴ・ゴッビスさんご夫妻である。
18才と言えば、生きることへの欲求と息つく間もないような感情溢れる時期である。まさに、そんな時期に出会った二人が長い人生航路の末、忘却の彼方に互いを押しやろうとしながらも、幸福な結婚へとたどり着いたのだ。
一般のカップルが歩む道のりに幾分遅れながら逆境を乗り越え再会した二人が、地元紙に今日、『(互いを忘れる)試みに失敗』と紹介されている。
トレヴィーゾの町で43年前、ディエゴさんとネリーナさんは出会い、恋におちた。しかし両親の反対を受け、二人は無理矢理引き離される。サックス奏者でミュージシャン志望のディエゴさんのことを、ネリーナさんの母親は見込みのない貧乏人と見なし、娘にはもっと将来有望な若者を望んだのだった。
母親の説得を受けトレヴィーゾの町を離れたネリーナさんは、フランス、イギリス、ドイツへと語学留学に出た。この時期に出会った男性と、後に結婚。アメリカで暮らすようになるものの、折しもベトナム戦争の最中、徴兵を受けた夫は妻と二人の娘を残し出兵し、帰還した時にはネリーナさんの元から去って行った。だが、ネリーナさんはくじけなかった。さらに学び、建設会社で責任ある地位へと就く。
母親がトレヴィーゾへ戻って来て欲しいと言い出すようになっても、ネリーナさんの返事はいつもNOだった。大切に胸に秘めたディエゴさんへの想いが、故郷へ帰ることを妨げていたのだ。多分、傷みに耐えられないだろう。なぜなら、ディエゴさんも別の女性と結婚し、二人の娘を持つ身だったのだから。
その後、ネリーナさんにも新しい出会いが訪れ、再婚。母親が亡くなり、葬儀のために帰省するもののディエゴさんとの再会を避け、逃げるように故郷を後にした。
そして、ネリーナさんは夫を亡くした時、ディエゴさんもまた妻と死別し、同じ身の上であることを知る。遂に、ネリーナさんは狂おしい恋の成就を決意し、トレヴィーゾの町へと帰ってきた。
ディエゴさんに連絡を取り、再会。互いの焦がれる想いが、まだそこに生き続けていたことを知る。
初めての出会いから43年が過ぎ、二人は2006年に結婚した。現在は、トレヴィーゾの町で『いつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたし、めでたし』となっている。(2009年2月12日 Il Messaggero)

 

 

個人的には『ロミオとジュリエット』よりも、ガルシア・マルケス原作『コレラの時代の愛』の方を思い出しました。
こちらは男性の方が、一方で漁色家になりつつも、50年以上かけて初恋を成就させると言う内容ですが、映画の方でヒロインを演じているのはイタリアの人気女優ジョヴァンナ・メッツォジョルノであります。
まぁ、シェイクスピアは英国人で、ガルシア・マルケスはコロンビア人ですから、どちらも“ イタリア人気質 ” のストーリーとは言えないんでしょうが。

 

イタたわニュース関連記事
叶わぬ恋を忘れるため…「自転車おじいさん」逝く


Pocket

No comments yet.

コメントを残す

スパム防止の為、計算に答えて下さい * Time limit is exhausted. Please reload the CAPTCHA.

Top