Facebookにマフィアの魔の手が忍び寄る

昨年末、Facebookが「授乳する女性の写真」を削除したことで世界中から抗議を受けていたようですが、今度はコーザ・ノストラ(シチリア・マフィア)びいきのページを放置していることで抗議の声が上がっております。
しかも、背後にはマフィアの陰謀が潜んでいる…と言う説が真剣に出てきているんです。

イタリア 『Facebookがマフィアびいきのページ削除を拒否』

ソーシャル・ネットワーキング・サービスの大手Facebook(フェイスブック)が、同サイトに掲載されているコーザ・ノストラ(シチリア・マフィア)の首領サルヴァトーレ・リーナを讃えるページを削除せず放置しているとし、シチリアで大きな物議をかもしている。
Facebookは昨年末に、「授乳中の女性の写真」をプロファイルページから削除したことで世界的規模の抗議を受けており、今回のマフィアびいきのページ放置については英タイムズ紙の権威あるコメンテーターが、
「実に奇妙なモラルだ。ソーシャル・ネットワーキングは閲覧する若者達にとって安全な環境であるべきとしながらも、終身刑で服役中の人間を讃える2千以上のユーザー(大部分は若年層)に、何ら異議を唱えないとは。そのうえクリスマスにはFacebook上に、ファンからサルヴァトーレ・リーナ宛のお祝いメッセージまで掲載していたのだから。」と、強く反論している。
また、1992年にサルヴァトーレ・リーナにより惨殺されたジョヴァンニ・ファルコーネ裁判官の姉、マリアさんは、
「残念ながら、悪は未だに若者達の心をとらえています。そうならないように、何とかすべきです。ある種のネット・メッセージや、映画は手助けにならない。」と訴えるが、Facebookにはサルヴァトーレ・リーナの相棒であるベルナルド・プロヴェンツァーノへの賛辞までもが掲載されており、例えば、プロヴェンツァーノを「早急に聖人に加えるべき!」と言う呼びかけに対し、「大いなるパドリーノ」「ナンバー1だ」と讃え同意するコメントが152件も寄せられている。
ファルコーネ裁判官と同様に92年にリーナに惨殺されたパオロ・ボルセリーノ裁判官の弟でエンジニアのサルヴァトーレ・ボルセリーノ氏はインターネットへの造詣も深く、次のように話している。
「単に熱狂的なファンだけではなく、すでに下されている司法判決を蒸し返そうとするようなメッセージも見られます。かねてよりマフィアのボス達は、判決に対する再審を目論んできました。偽の情報を非常に綿密に操る機関が、Facebook上で動いているように思えます。若者を装って写真や個人データを掲載し、その陰で活動しているのです。すでに収監されているリーナや共犯者らの捜査について、これほど多くの事をどうやって知り得ますか?特に、マフィアに協力していた秘密情報機関の高官についてなど…。」
Facebook上には、すでにベルナルド・プロヴェンツァーノの名で34件、サルヴァトーレ・リーナで14件が登録されている。サルヴァトーレ・リーナは爆弾を駆使して敵の抹殺を始めたマフィアのボスであり、そのファンクラブが加盟者2千名を越え同サイトでも大規模な部類であるにもかかわらず、Facebook本社からは削除の動きはない。
Facebookのスポークスマンは授乳する女性の写真削除については、次のように説明している。
「授乳は自然で素晴らしい行為であり、多数の女性がFacebookに写真を掲載しようと思ってくださった事は喜ばしく思っています。当社では、規制に沿った授乳写真ならば問題視しません。」
その他諸々の写真は、Facebook社のヌードに対する厳しい規制に沿っているのである。英タイムズ紙ではこれを「馬鹿げたこと」とし、シチリア出身者らのブログでは論争が駆け巡っている。
リーナやプロヴェンツァーノの犠牲となった人々の家族の会からは、次のようなコメントが出された。
「無関心を前にして、そして、いまだに真実を知りたいと願う私達のまわりに張り巡らされた壁を前にして、Facebookのコメンテーターらが『リーナは偉大だ』と書き込んだり、プロヴェンツァーノのそっくりさんを探したりするのは、全くもって当然なことです。結局、彼らが勝ったんですよ。」
(2009年1月4日 La Repubblica)

 

 

この件に関しては後追い記事がちょこちょこと出ていて、対マフィアの最高検察官からも、次のようなコメントが出されています。
「ひと昔前のマフィアは自分たちの宣伝のために、有力なジャーナリストとコンタクトを取っていた。現在、あらゆるメディアを悪用している可能性を排除すべきではない。マフィアは最速でグローバルな動きをしており、常に新しい手段を受け入れることに長けている。数年前には既に、あるマフィア構成員がインターネットの威力に興味を示していた。」
(2009年1月7日 La Repubblica)

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