ホームレスが孤独死、混雑した駅待合室で

アメリカのホームレス増加や、日本の派遣村のニュース等を目にすることが増えてきましたが、もちろんイタリアも人ごとではありません。
例年にない大雪に見舞われたミラノで、あまりにひっそりとお亡くなりになったホームレスの記事が出ました。

ミラノ 『駅のホームレス、人ごみの中で死亡』

ミラノ中央駅に住みつき、皆から「シニョール・フランコ」と呼ばれていた老人が、今朝、人ごみの中で駅のベンチに横たわったまま亡くなっていた。
フランコさんは列車乗客の荷物をタクシーやバス乗り場まで運んでは、しばしば幾許かのチップを受取っていた。ただこれも、「期待はしていただろうが、自らチップを要求することは決してなかった」と言う。彼のことを知る人々は「手入れが行き届いているとは言えないが、品の良いきちんとした服装で」、他のホームレスとは違っていたと話す。
しかし、「マウリ」と言う名字や、おそらく離婚していたであろうことを知る者はなかった。
午前10時頃、医療スタッフがやって来て、フランコさんの死亡を確認。死亡時刻は1時間ほど前で、死因は心臓発作ではないかと言われている。
6番プラットホーム近く、旅行者や乗客で溢れかえる駅の待合室では、今朝、フランコさんが亡くなっていることに気づく者はいなかった。いつものように眠っているのだろうと。だが、フランコさんが目覚めることは、二度となかった。(2009年1月6日 Il Messaggero)

 

 

最近、TVで『ウンベルトD』と言う映画を観ました。ヴィットリオ・デ・シーカ監督のネオレアリズムの作品なんですが、年金だけでは生活できなくなった老人が自殺を企てる…と、ひたすら暗い内容でして。
唯一、飼い犬が主人の帽子をくわえて物乞いするシーンが、可笑しいやら、やっぱり悲しいやら。時期が時期なだけに身につまされました。


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