ゴルバチョフCM出演秘話、ランチア社長が語る(動画)

今年の6月頃、リチャード・ギアを起用したランチア社のCMが世界的に話題になったのを覚えているでしょうか。多分、日本では放映されていないと思うのですが、リチャード・ギアがハリウッドからチベットまで車を走らせ、チベットの少年僧らと共に新雪に手形をつける…と言う内容です。
実は、このニュースを同ブログの第1号記事にしようと狙っていたので(アッと言う間に大手各紙が報じたので、やめましたが…)、個人的には思い出深いCMであり、今回の記事を紹介できて密かに喜んでおります。

イタリア 『いかにして私はゴルバチョフ氏をくどいたか…ランチア社長』

旧ソ連の最高指導者であったミハイル・ゴルバチョフ氏が、イタリア自動車製造会社Lancia(ランチア)社のCMに出演するまでの秘話を、同社のオリヴィエ・フランソワ社長が明かした。
「アイディアはゴルバチョフ氏から出ました。ゴルバチョフ氏が我々をパリのノーベル平和賞受賞者のサミットに招いてくれて、それで、リチャード・ギアが出演している当社のCMを見せたところ、いたく気に入ってくれました。」
同社デルタシリーズ新型車のCM制作について、あたかもたやすい事だったかのように語るフランソワ社長だが、これまでも脅威の手腕で数々の衝撃的なCMを発表している。
サルコジ仏大統領夫人となる前のカーラ・ブルーニの起用。また前述の、チベット民族迫害への支援を強く押し出したリチャード・ギア出演のCMには、実は当初、ネルソン・マンデラ氏起用の案も上がっていた。今回のCMでは、ノーベル平和賞のその他の受賞者らも出演している。
「車の宣伝だけじゃ足りない。我々はもっと何かすべきだ…って思いました。それで、受賞者の皆さんに “ 政治的思想のために捕われている人々が、まだ世界には大勢います。例えば、皆さん同様に受賞者の一人であるアウンサンスーチー氏のように。スーチー氏に敬意を捧げようではありませんか。” と言ったんです。」
′91年に平和賞を受賞しながら、13年に渡って自宅軟禁を強いられているビルマ人女性、アウンサンスーチー氏は、こうしてランチア社最高の推薦者となったのである。
30秒の同CMでは、ランチアのデルタから次々と降りて来る受賞者の面々、そして誰も降りて来ない無人の後部座席が映し出され、「戦い続けている者達がいる。私達が人生を生きるように、己の人生を生きた男、そして女達。かつてないほどに勇ましい戦士達。彼ら皆を、一日かき抱きたい。だけど、ここにいない人がいる。このスポットを、自国で囚われの身となっているアウンサンスーチー氏に捧げます。」とのコメントが流れる。
出演者にはゴルバチョフ氏を始め、フレデリック・ウィレム・デクラーク(南アフリカ共和国元大統領)、レフ・ヴァウェンサ(ポーランド元大統領)、ジョン・ヒューム(北アイルランド元政治家)、マイレッド・コリガン=マグワイア(北アイルランド平和運動家)、ベティ・ウィリアムズ(北アイルランド平和運動家)らが名を連ね、また、イングリッド・ベタンクール(コロンビア政治家)に関して、フランソワ社長は「いずれノーベル平和賞をもらうでしょうから。」としながら、
「皆さん、大喜びで出演してくれましたよ。撮影時間も最短記録でした。ディナー・パーティーの最中に、入れ替わり立ち替わり撮らせてもらったんです。顔ぶれの異なる、様々なバージョンを作ることができました。実は招待客の中にU2のボノもいて、不思議そうにしていましたよ。私がテーブルの間をうろうろしては、受賞者の方と一緒にどこかに消え、5分くらいしたらまた二人で戻って来るのを、じっと見ていました。“一体、何事ですか?”って、驚いて私に聞きに来ましたよ。」と話している。
なお、今回の偉業にかかった費用はゼロであり、同CMの試写会にはパリ市長や、ペネローペ・クルス、カーラ・ブルーニらが参加している。
また、今回の企画は商業的なものではなく(従来のCMより効果的ではあるが)、ランチア社ではwww.sendyourpeacemessage.orgにてアウンサンスーチー氏の解放キャンペーンも展開している。(2008年12月21日 La Stampa)

 

 

カーラ・ブルーニ仏大統領夫人の出演CMの方なんですが、実は白状すると、イタリアのTVで放映していた際には本人だと思っていませんでした。タイミングとしては、もはや十分に話題の人だったし、車のCMなんかに(あら、失礼)出るとは思えなかったので、てっきりソックリさんだと…。ランチア社長にしてやられました。


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