尼僧チアリーダーズの奇襲ライブ、歌と踊りで伝道

イタリアの聖職者の、時代を先取りした伝道活動については、前にもいくつか紹介しましたが、歌好き、踊り好きの国民性からすると、これは、かなりイタリアらしい気がします。

サッサリ 『尼僧らが奇襲ダンスライブ、リズムに乗って伝道』

サルデーニャ島サッサリ市の体育館で行われていたバスケットボールの試合で、ハーフタイムに突然、フランシスコ会の修道僧や尼僧ら20名がコートに登場。僧服のままチアリーダーさながらに舞い踊り、観客全員を圧倒した。
修道僧の一人がマイクに向かい「我々が君たちの言葉で話すのを聞いてくれ!」と言うと、会場には音楽が流れ出し、修道僧らが身ぶり激しくリズムダンスのみごとな振付けを披露した。
会場に居合わせた観客らは、当初は、なにかの宣伝で扮装しているだけと不審に思いつつも、本物の修道僧らとわかると手拍子を送って応援した。
聖フランシスコと言えば、中世イタリアにおける最も著名な聖人の一人であり、また、簡単な言葉ではっきりと歌いかける、いわゆるラッパーであった。有名な『Cantico delle creature(太陽の歌)』は初期の文芸作品の一つでもあり、当時の聖フランシスコは観客を抱え、そして良く「人々の中へと入り、祈りなさい。人々と同じような話し方をして、自分を理解してもらいなさい。身を潜めず、己の姿をさらしなさい。」と言っていた。サルデーニャ島のフランシスコ会の修道士らは、まさにこの言葉に従ったわけである。
目的は明瞭だった。若者が集う場へ入り込み、感動を与えること。若者が教会を訪れるのを待っていてはいけない。そのため、ディスコやスタジアム、学校、喫茶店などが細かく検討された。その次は、若者の言葉を使って話しかけること。生きる喜びを伝え、「抹香臭くない」キリストのイメージを喚起するには、音楽然り、ダンス然り。
ディスコや喫茶店、TV番組のオーディションなどに奇襲ライブを仕掛け、時には皮肉にも女装ライブショーとかち合うこともあったが、音楽の合間に訴えかける「微笑みと喜びをたたえる者を、人は深く知りたいと願う。」と言うメッセージに耳を傾けない者はいなかった。
こうして場数を踏んでゆくうちに、修道僧らのダンスのテクニックにも磨きがかかり、若者ら自身からのアドバイスを受けてダンスの振付けが生まれていった。修道僧の一人は次のように語っている。
「私達は生まれた時から僧服を着ていたわけではありませんから、ディスコに通ったこともあります。希望者が多かったので、オーディションもしましたよ。高齢者や太り過ぎの僧達もいましたから。」
サルデーニャ島南部の町では、300人以上の若者らのへの呼びかけに成功しており、今回のサッサリ市への「伝道」についても、教区の司教は全面的に賛成している。(2008年11月25日 La Repubblica)

 

それでは、尼僧&修道僧チアリーダーズのビデオの方も、どうぞ。

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