売春婦人生30年、家8軒持って子供ら育てあげ

イタリアでは最近、新たな売春防止法案ができまして、路上で商談交渉をしているとお客さんの方も売春婦と同じに罰則を受けてしまうのですが……ベテランの方などは全然動じていないようです。
ちなみに、本文中の「リラ」は2002年度での大体の換算値となっております。

イタリア 『街娼人生30年で常連客70人、家8軒持って子供ら育てあげ』

元会社員、初めての客は職場の上司。生粋のミラノっ子であるロレーナさんは、30年前から街娼を続けている。
「この仕事は自分で選びました。」ロレーナさんは、すぐにそう言い切った。
会社員時代の給料は月100万リラ(約5万2千円)だった。現在は8軒の家を持ち、息子(33才)はコンピューター関係で働き、大学で考古学を専攻していた娘(26才)も卒業した。
「銀行には、けっこうな額の蓄えもあります。」と続けるロレーナさんは、社会や流行の移り変わりを見てきたベテランだ。80年代、イタリアの売春市場に南アメリカ人女性が参入し、そしてナイジェリア人が加わった。その後にやって来たアルバニア人、ルーマニア人、中国人らが「後先考えずに相場を崩した」とロレーナさんは話す。
ルーマニア人には知り合いも多く、信頼されているとしながら次のような持論を披露してくれた。
「貧しい国からやって来て、自分の国にいる時から売春を始めている。今はイタリアで前よりずっと稼いでいますよ。ゆすりや恐喝は、90年代のアルバニア人達が最後ですね。今は東欧出身の女性達も、私達の胴元と上手くやっています。折半で問題はなし。」
ロレーナさんが街娼を始めるきっかけとなったのは、職場の上司からの執拗な申し出だったと言う。
「100万リラ(約5万2千円)ならOKだと言ったら70万リラ(約3万6千円)をくれたから、昼休みに一緒にホテルヘ行ったんです。ホテルから出る時に、そこの女性経営者が『会社員』って書かれている私の身分証を見ながら、私に向かって「また来なさい」って。私には「1ヶ月かけて稼ぐ金額が、半日で稼げるのよ」って言ってるように聞こえて、そうしたんです。」
こうしてロレーナさんは、試しに週末に働き始めることとなる。
「会社も辞めて、夫とも別れました。小さい子供を抱えて食べていかなければならなかったから街娼を始めたんですが、子供達には何も知らせませんでしたよ。」
世間は旅行やブランド品に浮かれている時代だった。1日25〜30人の客がつき、1回10万リラ(約5,200円)にチップ別料金で、「2時間ほどで60万リラ(約3万円)払ってくれましたよ。」と。
多くは常連となり、少なくとも1ヶ月に60人はいると言う。
「初めて来た時は20代だったお客さんが、今では結婚して子供もいて、私のところへ来ては家庭の問題とか、奥さんが「いつも頭が痛い」って言ってるとか話していきますよ。ここでのんびり落ち着いて、外では無茶なことはしないんです。若い売春婦にライバル意識は持っていません。たとえ朝の7時に通りに出たって、必ず誰かお客さんが私を探していますから。新聞で暴力事件をよく見かけますが、私の周りにあるのは愛だけですよ。」
現在のロレーナさんの客層は35〜40代の家庭を持っている仕事人。教養程度は中の下くらいの男性で、平均して2週間に1回、通りで直接街娼を物色している。
ちなみに、新たな売春防止法案をつくったカルファーニャ大臣についてロレーナさんは、「あまり大臣には向いていない」とし、法案自体も軽視している。
「この法案が話題になった時は仕事も減ったけど、もう、いつも通りですよ。お客さん達も歯向かう気満々ですし。」とのこと。
(2008年10月12日 Corriere della Sera)

 

人生いろいろですね。


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