スパイク・リー論争、イタリア大統領が鎮火

今月22日からはローマ映画祭も始まるせいか、イタリア各紙では映画の話題が続いていますが、当ブログで取扱ったスパイク・リー新作映画論争は、どうやら和解した気配ですよ。

イタリア 『伊大統領「リー監督の新作はレジスタンスへのオマージュだ」』

昨日夜、イタリア共和国大統領であるジョルジョ・ナポリターノ氏が、スパイク・リー監督の新作映画『セントアンナの奇跡(原題:ミラクル・アット・セント・アンナ)』の試写を鑑賞し、「とてもドラマティックな映画であり、イタリアやレジスタンスにとって、そして戦争の犠牲者らにとってのオマージュだ。この映画に論争すべき点はない。レジスタンスについても良く描かれていると思うが。」との感想を述べた。
本作品は第二次世界大戦中のドイツ軍によるイタリア市民大虐殺をあつかっており、内容の一部が史実にそぐわないとしてイタリア・ パルチザン全国協会から激しい抗議を受けていたが、同協会会長らからも「歴史の真実として、この虐殺事件の責任は全てドイツ軍にあると言うことは主張しますが、本作品は史実をもとにしたフィクションであり、我々は作品の賛否、歴史的および映像作品としての価値を問うつもりはありません。」と、語調をやわらげている。
なお、本作品のタイトルロールには「この虐殺事件の責任はドイツ軍にある」との但し書きがなされていた。
イタリア・ パルチザン全国協会はイタリア共和国大統領の意見に同調するとし、以下のようにコメントをしている。
「イタリアを民主主義国家へとした人々や出来事に関する記憶は、イタリア全国民にとっての財産です。誰が罪を犯したのかを覚えておくことも、必要なことなのです。」(2008年10月3日 La Repubblica)

 

映画の方も、結局は良い宣伝になっただろうし、ナポリターノ大統領、水戸黄門みたいですね。


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