ベルルスコーニはブラジャー首相!?

その昔、システィナ礼拝堂にあるミケランジェロの傑作「最後の審判」の裸体画に腰布を書き加えたため、“ ふんどし画家 ” と命名された…なんて美術史エピソードがありましたが。
ベルルスコーニ首相が今後、 “ ブラジャー首相 ” と呼ばれるかどうかの瀬戸際です。

ローマ 『Palazzo Chigi(イタリア首相官邸)、名画におまぬけ検閲』

イタリア首相官邸のキージ宮で、プレスルームの壁を飾る複製画の乳房や裸体を隠す処理が施されたことで、美術専門家や批評家らから糾弾の声が上がっている。
なお、この複製画はジャンバッティスタ・ティエポロ作の「La Verita(真実)」で、ベルルスコーニ首相みずからが選んだ作品である。
パルマ文化財保護官でもある歴史家の一人は、
「くだらないモラル感だ。美術史上ににおいては、ルネサンス期を前後して裸だらけ。側近の誰かが、首相の顔近くに、むき出しの乳房が見えているのは好ましくないと思ったのだろう。それじゃまるで、首相のテレビ局が毎晩放映している番組とかわらないからね。」と笑い飛ばした。
首相官邸からの説明は、視聴者に不快感を与えないための処置とされているが、ヴァチカン美術館責任者で元文化財大臣のアントニオ・パオルッチ氏は、次のように語っている。
「こんな馬鹿げた事はほんの一時の間だけで、首相官邸で規約化された訳じゃない。
ヴァチカン美術館で裸体を扱った美術品が多いのは、「裸」が真実を表しているからだ。ローマ法王も記しているように “ Veritatis Splendor(真理の輝き)” なのだ。美は美であり、神の顕現なのだよ。
せめてもの救いは修正されたのが複製画だったこと。だが、やった人間は自分の馬鹿さ加減を露呈したようなものだ。」
現在のところ、ベルルスコーニ首相サイドからの回答はなく、サンドロ・ボンディ文化財大臣も問題の拡大を避けるためコメントを控えている。
イタリア文化財省のホームページでは、タイトルの下に「ダフネとアポロ像」の写真が見られるが、乳房を覆うものは何もなく、作者が創り上げたままの状態で使われている。(La Repubblica 2008年8月5日)

 
上記の写真が検閲された複製画でして、左が修正前、右が修正後
イタリア文化財省のホームページはこちらです。

8/7付けで[追記]があります。


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