非情のドライバー・ライセンス

同性愛者が生きにくいカトリック国家イタリアでありますが、……にしても物には限度があるだろうって感じの裁判が、3年前から起きていたようです。
結果は、こちらの記事でどうぞ。

カターニア 『同性愛者に免停処分、二省庁に損害賠償命令』

 シチリアのカターニア民事裁判所がイタリア国防省および交通省に対し、性同一性障害者であることを理由に運転免許停止処分を下すことは憲法原理に反する差別であるとし、損害賠償金100,000ユーロ(約1,700万円)を支払うよう命じていた。
ダニーロ・ジュッフリーダさん(26才)は2005年の徴兵検査の際に「同性愛指向がある」と医師に告げたところ、軍事病院より陸運事務局に報告がなされ「心身ともに運転の適性条件を満たさない」との理由で、検査までの期間の免許停止処分を受けていた。
これに対しダニーロさんは州政府行政裁判所へ処分の撤回を請求し、「同性愛は精神病とは見なされない」との見解を受け、また同時に民事裁判所へ起こしていた500,000ユーロの賠償請求の訴訟が今回の判決へと至った。
ダニーロさんの弁護を担当したジュゼッペ・リペラ弁護士は「今回の判決は、国家が個人の同性愛指向を差別したことに対しての初の処罰となった。しかし、原告が受けた被害を考えれば賠償額は微々たるものであり、国家および国民を代表しイタリア政府首相からの謝罪を切望する。」とのコメントを出している。
また、ダニーロさんのコメントとして「市民の権利を守るための第一歩になった。今後、このようなことは二度と起きてはならない。」と伝えられた。
なお、民事裁判所は二省庁に対し、ダニーロさんに訴訟費用として10,000ユーロ(約170万円)の支払いも命じている。(La Repubblica 2008年7月12日)

 
こういう件でベルルスコーニ首相に謝罪なんかさせたら、また軽口たたいて、新たな訴訟沙汰になるような気がするんですけどねぇ…。


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